[全中]青森山田は過去6大会で4度目の準V…先輩の思いも背負って戦った主将DF森明陽磨「優勝できなくて悔しい」

[全中]青森山田は過去6大会で4度目の準V…先輩の思いも背負って戦った主将DF森明陽磨「優勝できなくて悔しい」
[8.23 全中決勝 神村学園1-0青森山田 ゴースタ]

 3年ぶりの決勝を戦った青森山田中(青森)だったが、神村学園中(鹿児島)に0-1で敗れた。前半はペースを握った青森山田だったが、20分のFW石井珂那汰のシュートがクロスバーに当たるなど、運も味方にできなかった。「神村さんの強さに素直にやられたなと思います」。成田鷹晃監督は悔しさを押し隠すようにして完敗を認めていた。

 檀崎竜孔(マザーウェル)や藤原優大(大分)、武田英寿(浦和)らが主力を担った2014から17年まで、前人未踏の全中4連覇を遂げた青森山田だが、MF松木玖生(ギョズテペ)が中学3年生だった18年度の準優勝でV逸。そこから3年連続して準優勝を経験したことを含め、これでここ6大会で4度目の“全国2位”に甘んじることになった。

 ただ10年ぶりの2回戦敗退の屈辱を味わっていた昨年度を上回る結果は残した。「去年負けた瞬間に先輩たちから『来年は頼んだぞ』、『来年は頑張れ』と言われていました」。昨年度大会を下級生で唯一レギュラーとして経験した今季の主将DF森明陽磨(3年)は、先輩たちの思いを背負って戦っていたことを明かす。「だから優勝したかったけど、できなくて悔しいです」。

 森明らが高校年代でさらなる成長をみせることが、青森山田の強さを証明することにもなる。「目標とする選手は松木玖生選手。あとは本田圭佑選手のメンタルはとても好きで目指しています」と話す大阪府出身の中学3年生も、「冬には高円宮杯もあるので、全中で負けた悔しさをぶつけたい。そして高校ではプレミア、プリンスにすぐに関われるような選手になっていきたい」と意欲的に話す。

 そして成田監督も「リバウンドメンタリティ」が大事になってくると強調する。「松木の代も全中は準優勝。リバウンドメンタリティじゃないけど、努力して、高校でもというところに繋げた。彼らのこれからの行いにすべてがかかっている。努力してくれると思います」。

 そして中学年代でも再び王者の座に返り咲く。「勝てないのには間違いなく原因がある」と現実と真摯に向き合った指揮官は、「今の3年生は来年はないですけど、1、2年生に経験を還元していけるように、また優勝目指して頑張っていきたいと思います」と改めて、日本一奪還への思いを強くしていた。

(取材・文 児玉幸洋)


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Source: 大学高校サッカー

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