山見大登がキレッキレ躍動2発! 東京Vが4戦ぶり勝利! 上位争う鹿島は鈴木優磨の終盤PK弾も痛恨黒星

MF山見大登が2ゴール
[8.25 J1第28節 東京V 2-1 鹿島 味スタ]

 J1リーグは25日に各地で第28節を行った。東京ヴェルディ鹿島アントラーズの対戦は、東京Vが2-1で4試合ぶりの勝利。MF山見大登が後半18分、同30分に2ゴールを挙げた。上位争いの鹿島は3試合ぶりの白星とはならなかった。

 13位・東京Vは前節にFC東京とスコアレスドロー。3試合連続未勝利かつ無得点が続くなか、今節は先発を3人変更した。鹿島からレンタル中のDF林尚輝、MF松村優太、MF染野唯月が契約上で出場不可に(染野は累積警告で出場停止扱い)。DF千田海人、DF綱島悠斗、山見が起用された。

 一方、3位・鹿島も前節・浦和レッズ戦でスコアレスドロー。首位・FC町田ゼルビアとの勝ち点差は5となった。21日の天皇杯4回戦・ヴァンフォーレ甲府戦(○2-1)から先発を5人変更。浦和戦と同じメンバー11人が名を連ねた。15日に加入が発表されたMFターレス・ブレーネルが初のベンチ入りを果たした。[両スタメン&布陣]

 ボールを保持する鹿島に対し、ブロックを敷いてカウンターを狙う東京V。前半7分、鹿島は後方からのロングフィードをMF師岡柊生が落とし、DF濃野公人が右足ミドルを放つ。わずかにゴール左外に外れていった。同15分、東京Vは中盤からMF山田楓喜が左足ミドル。だが、相手選手のブロックに遭った。

 時間が経つにつれ、東京Vが何度も敵陣に入り込む。前半31分、山見のスルーパスを受けたFW木村勇大がPA手前でボディフェイントから右足シュート。だが、GK早川友基の好セーブに阻まれた。直後には山見が鋭い突破からチャンスを連発するも、ゴールネットを揺らすことはできない。

 前半アディショナルタイムには東京Vが絶好機を迎える。MF柴崎岳のパスミスからボールを奪い、一気にカウンター。MF齋藤功佑がPA右手前から浮き球パスを送り、ファーサイドの山見が胸トラップからシュート。狙いすました弾道は、クロスバーに直撃した。

 前半はスコアレスで折り返すと、後半から両チームともに攻勢を強めていく。それでも決め切れない展開が続くと、鹿島が後半14分に交代カードを切る。MF仲間隼斗を下げ、MF藤井智也が入った。東京Vも21分に山田に代えてMF見木友哉が出場した。

 すると、直後に試合が動く。後半18分、東京Vは後方から綱島がボールを運び、相手守備陣を引き付けながら縦にパス。右シャドーに移動していた山見がPA右で受けると、冷静に右足シュートをゴールのニア上に叩き込む。チームにとって4試合ぶりとなる先制ゴールを挙げた。

 追いかける展開になった鹿島は後半21分に師岡を下げ、FW田川亨介が入る。25分にはCKの流れから鹿島が絶好のチャンス。右サイドから柴崎が左足でクロスを上げると、ファーサイドの濃野が合わせる。GKマテウスに一度は阻まれ、もう一度濃野がシュートを打つが、またしてもマテウスのブロックに阻まれた。

 後半30分、再びスコアを動かしたのは東京V。GKマテウスがゴールキックを蹴り、敵陣付近での競り合いから齋藤がボールを拾って左足シュートを放つ。GK早川にセーブされるが、こぼれ球に詰めたのはまたしても山見。右足シュートを押し込み、自身6点目で2-0と点差を広げた。

 東京Vは後半37分に2枚替え。木村と足を攣った山見に代え、FW山田剛綺とMF松橋優安が入る。鹿島は41分に藤井のシュートが綱島に当たる。ハンドの可能性が出たため、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)のチェックから笠原寛貴主審がモニターで確認。その結果、ハンドが認められて鹿島がPKを獲得した。

 キッカーは鈴木。冷静に右足シュートを決め、鹿島が1-2と点差を縮めた。直後には柴崎、植田、名古が下がり、加入後初出場のターレス、FWミロサヴリェヴィッチ、MF樋口雄太の3枚替え。しかし、このまま追いつくことはできずにタイムアップを迎えた。

 東京Vが2-1で4試合ぶりの白星。首位を追う鹿島は痛恨の黒星を喫し、3試合未勝利が続く形となった。

(取材・文 石川祐介)


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Source: 国内リーグ

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