日本代表の森保一監督が29日、北中米ワールドカップアジア最終予選に臨むメンバー27人を発表し、パリ五輪代表のFW細谷真大(柏)が今年1〜2月のアジアカップ以来となる復帰を果たした。
パリ五輪からは初招集のDF高井幸大(川崎F)と並んで2人の選出。森保監督は記者会見で五輪組の選考理由について「大きな国際舞台の中で自分自身のため、チームのためにチャレンジしたことで非常に力をつけ、Jリーグに戻って貢献を見せてくれていることを評価させてもらった」と述べ、「パリ五輪は非常に素晴らしい舞台で、プレッシャーのかかる舞台だったと思うので、そこで経験したものをさらに上のレベルのA代表の舞台で、五輪世代の時のように力を発揮してもらいたい」と期待した。
また指揮官は細谷について「期待しているプレーは得点を決めること」とコメント。もっともその上で「得点に至るプロセスとして、彼の持っている背後に鋭く抜け出す動き、ポストプレーも非常に力強くなり、前線で起点になってチャンスメイクするところもクオリティーが上がってきている。彼の特徴を活かしてチームに貢献してほしい。前線の選手に守備に関わってもらう、ピッチに立っている11人がハードワークすることがアジアを確実に勝つ、世界で勝っていくためには必要。守備での貢献も期待したい」と幅広い役割を求めていた。
2選手が選ばれた一方、同じくパリ五輪で存在感を放ったMF藤田譲瑠チマ、GK小久保玲央ブライアン(いずれもシントトロイデン)は招集されず。もっとも2001年以降に生まれたパリ世代からは、所属クラブの意向で五輪招集外だったMF久保建英(ソシエダ)とGK鈴木彩艶(パルマ)、大岩ジャパンで招集歴のなかったDF望月ヘンリー海輝(町田)も選ばれ、森保ジャパンでは過去最多の合計5人に達した。
(取材・文 竹内達也)
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Source: サッカー日本代表
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