プレミアリーグ移籍後初ゴールを決めて日本代表に合流した。今夏、AZからサウサンプトンに完全移籍したDF菅原由勢は開幕節から3試合連続で先発出場。8月31日のブレントフォード戦(●1-3)では初ゴールも記録した。ただ、チームは開幕3連敗ということもあり、「3連敗で結果は出ていないし、試合には出ているけど、3試合目でやっとフル出場。まだまだ全然」と満足はしていない。
オランダのエールディビジとプレミアリーグの違いについては「すべての面で違う」と指摘。「選手の個の質も違えば、チームとして戦術化された部分も違うけど、一番は個の質の高さが確実に違う。そこは3試合を通して感じている」と率直に語った。菅原のほか、MF鎌田大地も今季からプレミアリーグに移籍。今季はDF冨安健洋、MF遠藤航、MF三笘薫を含めた日本人選手5人が世界最高峰のリーグでプレーしている。
「去年で言えば、(三笘)薫くん、冨安くん、(遠藤)航くんが素晴らしいほどに日本人選手の株を上げてくれた。日本人の評価基準が欧州の中で変わっているのも実感するし、イングランドに限らず評価されていると思う。今は日本人だからとか、そういうのは関係ないというか、欧州の選手と比べられて日本人もそういう舞台に立っていると思うので、素晴らしい循環ができていると思う」
就任2年目のラッセル・マーティン監督については「(戦術は)めっちゃ細かいので、しゃべり始めたら1時間はかかる」と苦笑いしながらも、「言葉にしたら長くなるけど、プランを持って試合に臨む監督。プレシーズンに監督とも話をしたし、練習もこなしてきたけど、まだまだ監督の求めることを消化し切れていないところもある。そこは時間をかけすぎないように解決したい」と誓った。
日本代表には縦関係を組むMF伊東純也が7か月ぶりに戻ってきた。途中離脱したアジアカップ以来の復帰となったアタッカーについて、「これっすよ」と抱きしめるジェスチャーを見せ、「ハグして、やっと帰ってきた―って感じですよ」と笑顔。「伊東純也という選手はこれまでの日本代表の活動を見ても、日本代表にとって一つの戦術と言っていいほど多くの部分を担ってくれていた選手」と、その存在感の大きさを表現する。
「個の仕掛けでチームを引っ張ってくれるところは後ろから見ていて頼もしく感じるし、攻撃に目を取られがちだけど、チームへの献身性、プレスバックや守備で戻るところ、チームのためにというところも一緒にやっていて感じる」。攻守両面で日本の大きな力となるウインガーの復帰。「そういう選手が戻ってきてくれてうれしいし、一緒に寝たいぐらいうれしい」とジョークをまじえながら喜んでいた。
(取材・文 西山紘平)
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Source: サッカー日本代表
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