大卒1年目で突然訪れた日本代表入りのチャンス。FC町田ゼルビア所属のDF望月ヘンリー海輝は合宿2日目の練習後、大勢の報道陣を前に「緊張しています……」と率直な心境を口にしつつも、「自分の武器は身体能力なので、上下動の多さ、スピードをアピールしていければ」と意欲を示した。
三菱養和SCユース、国士舘大出身の望月は今季から町田に加入し、急速に成長を遂げてきた大卒ルーキー。192cmの長身とスプリント最速35km/hという世界基準の素質を活かし、優勝争いを繰り広げるチームで右サイドバックの主力を担ってきた。
森保一監督がメンバー発表会見で「完成した選手として招集したわけではない」と述べたように、まだまだ荒削りな素材だが、ポテンシャルを評価されての大抜擢。その立ち位置は望月自身も自覚しており、「自分を成長させる緊張感の中でやれているのでいいなと思う」と謙虚な姿勢でトレーニングに取り組んでいる。
ここまでの2日間ではA代表選手たちのプレー基準を体感。印象的な選手についての質問に「もう誰がというのもない」と返すなど、全員から刺激を受けているようだ。
特に感銘を受けたのはボール回しだといい、「基本的にパススピードが速くて、その中でもギリギリで相手を見て判断を変えたりとか、日本のトップの選手が集まっているんだなと感じている」と感嘆。「みんながそれぞれの場所でトップで活躍している選手なので一つのコントロールも、ボール回しも技術の高さも質の高さも感じている」と目を輝かせた。
もっとも、今回の活動は最終予選。「ここにいる選手みんなが日本を代表して戦っていて、日本の命運を背負っている緊張感は常に感じながらやっている」とも述べ、勝利を目指すチームの一員として競争を繰り広げていく構えだ。そのためにはまず、対人のミニゲームなどで存在感を示したいところ。「まだバリバリ1対1みたいなのはないけど、これからもっとそういう部分で自分の1対1の対応がどれだけ通用するかが楽しみ」と意気込んだ。
(取材・文 竹内達也)
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Source: サッカー日本代表
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