[9.4 総理大臣杯1回戦 筑波大 2-1 九州産業大 石巻フ]
筑波大は総理大臣杯1回戦で九州産業大に競り勝った。「苦しい時間帯も多かったが、いつも通りやれた」。GK佐藤瑠星(3年=大津高)の安定感が光る試合だった。
追い風のなか戦った前半。筑波大はそのほとんどを敵陣でプレーし、佐藤がボールを触ったのは数えるほどだった。「こういう試合になるのは想定していた。落ち着いてプレーできた」。守護神はカウンターからの失点を警戒し、リスクマネジメントに努めたという。
「攻撃する回数が多く、前でボールを持てる時間も長かった。全体の気持ちが前になってしまうところをしっかり声をかけてリスク管理し、カウンターが来てもディフェンスと自分で対応できるように準備していた」
しかし、先制後の前半15分にセットプレーから失点。佐藤は「この試合の1本目だったので、空気をもっと引き締めなければならなかった」と振り返り、「折り返された時点でポジショニングの修正が遅かったので、そこはしっかり2手先、3手先まで予測しなければいけなかった」とミスを分析した。
1-1で迎えた後半は九州産業大にカウンターから危ないシーンを作られた。それでも、正確なポジショニングでシュートコースを消すと、空陸両方で積極的な飛び出しを見せ、ピンチの芽を摘んだ。「関東リーグで経験があるし、そこは問題なくやれた」。佐藤の安定感抜群のプレーで最少失点に抑え、筑波大は2-1で勝利し、1回戦を突破した。
2回戦の対戦相手は神奈川大に決まった。「日本一以外は同じ結果。決勝まで進んでもそこで負けたら意味がない。本当に優勝だけにフォーカスしてやっていきたい」。佐藤は「いつも通りのプレー」を心掛け、夏の王座だけを見つめる。
(取材・文 成田敏彬)
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Source: 大学高校サッカー
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