[9.8 関東ROOKIE LEAGUE U-16 A・Bリーグ入れ替え戦 鹿島学園高 1-4 桐光学園高 時之栖裾野G]
特に後半、U-16日本代表の快足アタッカーが違いを生み出していた。8日、「関東ROOKIE LEAGUE U-16」Aリーグ・Bリーグの入れ替え戦が行われ、Bリーグ2位の桐光学園高(神奈川)がAリーグ9位の鹿島学園高(茨城)に4-1で勝利。U-16日本代表MF萩原慶(1年=シュートジュニアユースFC出身)が、2アシストの活躍でチームをAリーグ昇格へ導いた。
右サイドハーフとして先発した萩原は前半、縦へのドリブルからクロスまで持ち込んでいた。また、鋭く中央へ切れ込んでいくシーンも。だが、ドリブルでDFに距離を詰められたほか、相手のサイド攻撃に押し返されるなど、攻守ともに思うような形を増やせていなかった。
それでも、「後半になってきて、やっぱり自分がもっと縦に仕掛けたり、どんどん前からプレスに行って、そこで奪い取って、自分がゴールまで繋げようっていう思いでやっていました」というプレーを表現する。
高い強度も特長とする萩原は、狙いすましたインターセプトから一気に前方のスペースを強襲。右サイドからのパス、ドリブルでチャンスを創出すると、1-1の後半21分に身体を張ってのパスでFW徳住陽向の勝ち越し点をアシストした。
さらに37分には、右サイドを鋭く抜け出し、ゴールエリアへのラストパスでFW井上京哉のゴールをアシスト。名門・桐光学園入学直後から、右SBや右SHとしてAチームでの出場を増やしてきたU-16日本代表が違いを示した。
萩原は8月にU-16日本代表中国遠征メンバーに初選出。「ちょっと驚きはありましたけど、驚きより、そこで結果を残して次も呼ばれるようにっていう気持ちの方が大きかったです」と振り返る。
初の代表活動では「スピードとか体力の面では通用したと思います」というようにポテンシャルも示したが、「ボールを持ってからのクロスの質だったり、もっとポケットに入っていって自分で打ったり、点に繋がるプレーがあんまりできなかったので、今はそこを課題として、もっとクロスの精度とか上げていきたいなと思います」。レベルアップし、代表に定着したいという思いも強くなった。
「入る前までは日本代表を1番の目標としていて、今入れたんで、これからは呼ばれ続けることを目標として、この桐光で結果を残して、呼ばれ続けるようにしたいです」。この日は1年生チームで抜群の動きを見せたが、Aチームで活躍しなければ代表定着は難しい。
「成長は感じていますけど、朝練とか自主練のところでもっと自分を磨いていかなきゃまだまだだと思っています。3年生の中でももっと中心となれるように、もっと努力しなきゃって思っています。練習のところで、自分の良さをもっとバンバン出していって、トップの方に上がって、スタメンを勝ち取りたい」。1年生チームだけでなく、Aチームでも代表選手に相応しい活躍を続けること。そして、年代別日本代表でも欠かせない存在になる。
(取材・文 吉田太郎)
Source: 大学高校サッカー
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