欧州サッカー連盟(UEFA)は今月、主催大会への参加を禁じているロシア代表とロシアのクラブチームに対して17歳以下のチームに限って処分を解除する方針を発表した。これに複数協会が反発の意思を表明している。
UEFAはロシアのウクライナ侵攻を受けて昨年2月、国際サッカー連盟(FIFA)とともに大会参加禁止措置を発表。これによってカタールW杯欧州予選プレーオフに参加予定だったロシア代表や、UEFAヨーロッパリーグで決勝トーナメントに進出する予定だったスパルタク・モスクワなど、ロシアの各代表とクラブが国際大会から締め出される形となった。
しかし、UEFA執行委員会は今月26日に「大人が責任を負うべき行為で子どもたちが罰せられるべきでない」としてロシア国旗と国歌の使用、ロシア国内での開催を禁止するという条件付きでU-17大会での復帰を認める方針を発表。既に組合せ抽選会が行われた大会への参加も認める模様で、UEFAのアレクサンデル・チェフェリン会長も前向きな姿勢を示している。
こうしたUEFAの動きについて、イングランドサッカー協会(FA)など複数の協会は反対しているという。英メディア『BBC』は「この決定がUEFA内で全会一致として支持されたものではない」と伝え、各国の反応を紹介。イングランドはロシアと対戦することになった場合に試合をボイコットするとし、来年にU-17女子欧州選手権を開催するスウェーデンは予選の結果に関わらずロシアの参加を認めないとする立場を表明している。
また、ウクライナサッカー連盟(UAF)は各協会に対してロシア戦をボイコットするよう通達したことが報じられている。10月から本格的に始まるU-17欧州選手権予選とU-17女子欧州選手権予選では、現在のところロシアはどの組にも入っていない。
Source: 海外サッカー
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