ベガルタ仙台新加入内定の日章学園高MF南創太(3年)が8日、宮崎県宮崎市の日章学園高で加入内定記者会見を行った。
南は左利きのサイドアタッカー。昨秋、日章学園で先発を獲得すると、緩急をつけたドリブルや左足のシュート、クロスでゴールに係わる回数を増やし、注目度を高めた。課題の守備や切り替えの部分にも取り組んでレベルアップ。今年8月には、U-18日本代表にも選ばれている。
その南は、会見で「サッカーを始めた時からのプロとして活躍するという夢を、ベガルタ仙台という素晴らしいチームでキャリアをスタートできることができて、とても嬉しく思います」とコメント。当初は驚きだったという仙台からの内定を素直に喜んでいた。
会見には、仙台強化部担当部長スカウトで、元日本代表FWの平瀬智行氏も出席。平瀬スカウトは南について、「見る試合、見る試合で波がない選手」とし、「縦に抜けるスピードもありますし、そこからカットインした時のシュートまでの速さ、振りの速さもコンパクトで非常に良いものを持っている」と評価した。
加えて、「頭がいいですね。非常に賢い選手だなというところが試合もそうですけれども、ベガルタ仙台の練習に参加した時も感じました。練習に対する姿勢も前向きなので楽しみ」と説明。そして、“育成のスペシャリスト”でもある森山佳郎監督の下、技術面、課題の残る守備面でも大きく成長することを期待した。
南は、将来像を問われると、「緩急とかで抜く、派手なドリブルを使わないのが自分の特長。高校に入ってからメッシ選手を意識して、まだまだ全然届かないけれど特長は似ているかなと思うので、メッシ選手くらいになれたら海外で活躍できると思う。そういう選手になりたい」と語った。
そして、「まずは1年目から活躍できるような選手、勝利に貢献できるような選手になって、結果という部分で得点やアシストをたくさん量産して、最終的には海外で活躍したいという夢があるので、世界で活躍できるようなサイドアタッカーになりたいと思っています」と宣言した。
日章学園のチームメート、U-19日本代表FW高岡伶颯(3年)がサウサンプトン(イングランド)内定。先に海外へ挑戦する。南は現在、高岡を追う立場であることを認めた上で、「(自分が)海外に挑戦した時は自分の方が得点、アシストを量産できるような選手になって、変わったんだぞということを伶颯だけでなく、世界に発信できたらいい」。残りの高校生活でもライバルと切磋琢磨しながら成長し、仙台、そして世界で活躍する。
(取材協力、写真 KOICHI-PHOTO)
●第103回全国高校サッカー選手権特集
Source: 大学高校サッカー
コメント