[10.6 関東大学L1部第16節 駒澤大1-2流通経済大 駒澤大学玉川キャンパス]
堂々と戦い抜いた大学リーグデビューになった。流通経済大はこの日、MF中川育(1年=広島ユース)を左MFで抜擢。果敢な仕掛けからゴール前に侵入する持ち味を幾度となくみせると、最後までピッチ立ち続けた。
「デビュー戦でしたが、緊張することなく上手く入れた。チームの雰囲気がいいのもありますし、いい感じで入らせてもらった。危ないシーンもあったけど自分たちのいいようにゲームを進められて、勝利することができてよかったなと思います」
昨年度のプレミアリーグWESTを優勝したサンフレッチェ広島ユースで10番を背負った中川。ただ大学入学直後に右足首を脱臼したことで、約3か月間のリハビリ生活に入っていた。それでも夏に復帰すると、総理大臣杯の初戦となった中京大戦に先発出場して大学公式戦デビューを果たしていた。
先日まではAFC U20アジアカップ中国2025予選を戦ったU-19日本代表メンバーにも招集された。今年3月のヨルダン遠征以来の代表復帰で、代表活動では自身初となる公式戦になっていた。しかし2戦目のミャンマー戦に先発した中川は、32分、82分、83分のゴールでハットトリックを達成。爪痕を残して帰ってきた。
「初めてアジアの大会で公式戦を戦いましたが、日本相手だとすごく引いてきて難しさを感じた。自分は2試合目しか出ていない(3試合目は90+2からの出場)けど、そこでは結果を出せたと思います」
そして帰国後の調整を経て、大学リーグデビュー。得点にこそ絡めなかったが、何度もゴール前に顔を出す姿や、シュート2本を放つ積極性など、可能性を十分に感じさせていた。
「自分は小学校の時からサンフレッチェでプレーさせてもらっていて、高卒で昇格を目指していたけど上がれなかったけど、戻りたい気持ちは強い。早く決められるように、大学4年間と言わず、大学で早く結果を残せるように頑張りたいです」
参考にしている選手をMF三笘薫やネイマールだというロス五輪世代のドリブラー。世代の注目株として、まずは大学サッカー界で輝きをみせる。
(取材・文 児玉幸洋)
●第98回関東大学リーグ特集
Source: 大学高校サッカー
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