あす26日のMIZUHO BLUE DREAM MATCH 2024で日本女子代表(なでしこジャパン)と対戦する韓国女子代表は25日、試合会場の国立競技場で公式練習を行った。練習前の公式会見にはシン・サンウ監督とMFイ・ヨンジュ(レバンテ/スペイン)が出席。指揮官は「期間は非常に短かったが、最大限の準備をしてきた。明日は良い結果が出ることを期待している」と意気込みを語った。
現在48歳のシン監督は、選手時代にKリーグの大田シチズン(現 大田ハナシチズン)、城南一和(現 城南FC)などでプレーし、2009年に現役を引退した。翌年より指導者の道へ進み、WKリーグ(女子)の利川大橋、昌寧WFCなどで監督を歴任。その後、22年にコーチとして金泉尚武(K2リーグ)の優勝に貢献し、今月10日にコリン·ベル前監督の後任として韓国女子代表の指揮官に就任した。
3大会連続で女子ワールドカップに出場している韓国だが、これまでにオリンピックの出場はない。シン監督は「メジャー大会で上位の成績を残すこと」と目標を話し、「近年は大きな大会に出場しても、グループリーグで敗退という結果が続いている。私が就任して数日だが、これからしっかりと私自身の色を選手たち、チームに付けていきたい。3年後、4年後、それらが素晴らしい結果に繋がることを期待している」と、まずは日本戦を足掛かりにするつもりだ。
そんな“日韓戦”については「特に大きな意義があるとは考えていない。あくまでも日本女子代表と韓国女子代表との試合ということ」とシン監督。イ・ヨンジュも「サッカーをするうえで、相手が日本であれ中国であれ、私たち選手にとっては特に重要ではない。試合に集中をして勝利を収めるということが目標になる」と、意識はしていない様子だ。
シン監督は自チームの特徴として「選手たちのメンタルが非常に強い。さらに他の国に比べて、技術的には両足を使う選手が多い」と強みを列挙。なでしこジャパンについては「選手リストを拝見したが、海外組が非常に多くいる。これからも分かるように技術力の高い素晴らしいチームだ」と分析し、「(日本)の高い技術力に対して、私たちは組織的なプレーで対抗しようと練習を積み重ねてきた。明日は非常に面白い試合になるのではないかと思っている」と自身の初陣を楽しみにした。
(取材・文 成田敏彬)
Source: 海外サッカー
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