カタールで開催中のAFC U17アジアカップ予選(F組)を戦っているU-16日本代表は現地時間26日、最終戦へ向けたトレーニングを行った。
練習後、「コンディションは凄く良い状態のままここまで来られている」とオフ・ザ・ピッチの準備含めての成果を語ったのは、DF藤井翔大(横浜FMユース)だ。
「ナイトゲームが続いて食事の時間も普段とズレていますし、時差の問題もある。いろいろな部分でかなり気を付けてきたし、そのおかげで体調は何も問題ありません」(藤井)
U-16カタール代表との最終戦は予選突破へ向けても、今年チームとして取り組んできたことを試す上でも「総決算」(廣山望監督)と位置付けられるゲーム。
カタールの特長はサイド攻撃。ウイングに個人能力の高い選手を配し、そこからの仕掛けを生命線とするチームだ。それだけに守備時は左サイドの番人となることを求められる藤井の役割は大きい。
「そこ(ウイングとの1対1守備)で自分が負けたらチームとしてキツいのはわかってる。だから、めちゃくちゃ燃えています」(藤井)
そのために、予選の第1戦でU-16ネパール代表に痛恨の失点を喫した経験も活かす。藤井は「球際をもっと行かないといけなかった。ああいうのはなくしたい」と意気込む。
参考にしている選手として真っ先に挙げるのは攻撃でも貢献できる同タイプのクロアチア代表DFヨシュコ・グバルディオールだが、「(オランダ代表DF)フィルヒル・ファン・ダイクみたいな守備もできる選手になりたい」とパワフルに1対1を制するプレーにも憧れると言う。
ここまでの試合で課題の出た守備面でまず相手のFWを抑え込み、「自分の持ち味」と語るビルドアップで攻撃の起点として機能する。藤井は攻守両面のタスクをこなし、チームを勝利へ導く。
(取材・文 川端暁彦)
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Source: サッカー日本代表
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