[10.27 J2第36節 横浜FC 2-4 岡山 ニッパツ]
J2リーグは27日に第36節を行った。横浜FCとファジアーノ岡山の対戦は、岡山が4-2で勝利。後半10分までに4得点を挙げ、その後2失点を喫するが、2点差を守り切った。勝てば昇格が決まる横浜FCだが、2連敗で昇格決まらず。リーグ最少失点の堅守が崩れる今季最多4失点となった。
勝てばJ1昇格が決まる状況で前節に21試合ぶりの敗戦を喫した首位・横浜FC。出場停止のDFガブリエウに代わってDF中村拓海が起用された。5位・岡山は3位から6位までのJ1昇格プレーオフ圏内入りを懸け、首位との大一番。MF藤田息吹に代わり、MF輪笠祐士がリーグ戦11試合ぶりに先発入りした。[両スタメン&布陣]
勝利がほしい横浜FCに対し、岡山が冷静に敵陣に迫る。前半16分には右サイドでFKを獲得すると、MF田部井涼が左足キック。ゴール枠を捉えたがGK市川暉記に阻まれた。
勢いに乗ったのは岡山。前半18分、センターサークル付近でDF田上大地がFW高橋利樹からボールを奪う。さらにMF井上潮音のプレスもかわし、右足アウトサイドで最前線にパス。左サイドから斜めに走ってきたMF岩渕弘人が飛び出したGK市川をかわすと、無人のゴールに流し込んだ。岩渕は2試合連続ゴールで今季12点目となった。
先制を許した横浜FCは、前回対戦でゴールを奪ったセットプレーからの攻撃を続ける。だが、GKスベンド・ブローダーセンのセーブを打ち破れない。前半アディショナルタイム1分過ぎにはMF中野嘉大が左サイドからクロス。ゴール前のMFユーリ・ララが相手選手を背負いながらボールを収めると、オーバーヘッドキックでゴールを狙う。しかしGKブローダーゼンの正面に収まった。
前半アディショナルタイム3分過ぎ、岡山が価値ある追加点を奪う。田部井が蹴った左CKから一美がヘディングで折り返す。ゴール前のDF鈴木喜丈が左足でゴール右隅に押し込み、今季2点目で2-0と点差を広げた。
2点差がついた横浜FCはハーフタイムに小川を下げ、FWカプリーニを投入する。だが、後半開始からスコアを動かしたのは岡山だった。
後半2分、中盤からボールを運ぶ一美が相手2選手のプレスをかいくぐると、そのままドリブルを選択。PA手前に空いたスペースを見つけ、すかさず右足を一閃。ゴールに突き刺し、今夏加入後初ゴールで3-0とした。試合を支配する岡山は10分、右CKを田部井が蹴り、田上が強烈なヘディングシュートを叩き込む。今季5点目で4-0のリードとなった。
後がない横浜FCは後半15分に2枚替え。井上とMFジョアン・パウロを下げ、MF小倉陽太とFW櫻川ソロモンが出場した。すると16分に1点を返す。MF山根永遠が自陣近くの右サイドでボールを奪い切り、ドリブルで運ぶ。カプリーニとの長いワンツーから最前線に抜け出すと、GKブローダーゼンとの1対1を制して今季3点目。1-4と点差を縮めた。
落ち着きたい岡山は後半17分に2枚替えで岩渕と鈴木を下げ、MF神谷優太とDF柳育崇が入る。22分には一美に代えてFWルカオが投入された。
今度は横浜FCが連続得点を決める。後半24分、左サイドで小倉がボールをカット。その流れから左サイドの中野が突破し、クロスを上げる。PA内で相手選手に逸らされたボールはファーサイドへ。待ち構えたカプリーニが左足シュートを決め切り、2-4とした。
横浜FCは後半25分にFW高橋利樹を下げ、FW伊藤翔が入る。猛攻を仕掛けるが、残り時間で得点は入らない。試合はそのまま終了し、岡山が4-2で連勝し、暫定5位浮上を果たした。
横浜FCは3位に位置するV・ファーレン長崎が引き分け以下の場合でも昇格決定という条件があったが、他会場で長崎が鹿児島ユナイテッドFCに4-1で勝利。横浜FCの今節昇格決定は勝利のみだったが、2連敗で次節にお預けとなった。
(取材・文 石川祐介)
★日程や順位表、得点ランキングをチェック!!
●2024シーズンJリーグ特集
Source: 国内リーグ
コメント