[11.10 J1第36節 浦和 3-0 広島 埼玉]
サンフレッチェ広島は急ブレーキとなる今季初の3連敗。ミヒャエル・スキッベ監督は「前半はファンタスティックなすばらしいゲームをした。チャンスをたくさん作ることができたが、ここ数週間と同じように、ゴールにつなげることができなかった」と得点力不足を指摘した。
前半に猛攻撃を仕掛け、14本のシュートを放った。しかし前半45分に浦和レッズに1点を決められる。広島は後手に回った。「後半の立ち上がり、立ち直るのに時間がかかった」(スキッベ監督)。後半16分に浦和に2失点目を決められ、追いかける展開が続いた。終盤に再び勢いを取り戻したが、1点も返すことができず、終盤にダメ押しの3失点目を喫した。
1失点目直前には、ボールが浦和選手の手に当たったように見られ、スキッベ監督を始めとした広島のスタッフ陣が猛抗議した。「目の前でハンドがあったにもかかわらず見逃された。そういう状況も頭で切り替えられなかった」と指揮官は反省する。「自分たちの見せたパフォーマンス、走る部分、戦う部分には満足している。ただ結果には満足していない」と内容自体には手応えも感じていた。
今節終了時点でもリーグ通算66得点は2位に9点差をつけてリーグ最多となっているが、直近のリーグ戦3試合では1点のみ。チャンスがあったなかで決め切れなかった点について、指揮官は「大橋(祐紀/ブラックバーン)がいなくなったことが一番大きい。その穴がいまだに埋め切れていない」と今夏にチームを去ったストライカーの名前を挙げた。
2位・広島は3連敗を喫したが、他会場で首位・ヴィッセル神戸が東京ヴェルディと1-1で終え、首位との勝ち点差は「3」。同勝ち点になれば、得失点差で神戸に8点差をつける広島に分がある。残り2試合となった状況で、スキッベ監督は冷静。「まずは休もうと思う。上も見なければいけないし、下も見なければいけない」。代表ウィークによる中断期間を経て、次節は12月1日の北海道コンサドーレ札幌戦になる。
(取材・文 石川祐介)
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