[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[11.10 選手権愛媛県予選決勝 新田1-1(PK1-4)松山北 ニンスタ]
守護神の咆哮がチームをさらに勢いづけた。PK戦で代表校を決めることになった愛媛県予選。松山北高のGK市中磨生(2年)は後攻で蹴った新田高の1人目、FW木原大耀のシュートを右に飛んで止めると、両手を振りかぶって大きな雄たけびを上げた。
「全然、緊張しなかった」と振り返ったPK戦。市中は今大会準々決勝の帝京五高戦でもPK戦を勝利に導いていた。「日ごろから試合前はPKの練習をしているので、自信はありました」。大一番でも普段通りを心がけた守護神は、3人目も失敗に追い込み、PK戦早期決着へのシナリオを作った。
高校選手権は全国大会になると準々決勝までは80分マッチとなり、決着がつかない場合はそのままPK戦に突入する。毎年のように波乱を生んでいるレギュレーションだが、PK戦に自信を持って勝ち上がってきたことで本大会でも精神的な余裕を持つことができそうだ。
「きょうは自分でも当たっているなと思っていた。PK戦になったら絶対にチームを勝たせてやろうと思っていた」と話した市中は、「全国でも自分がチーム勝たせられるようなセーブをして、勝っていきたいと思います」と年末の活躍を誓っていた。
(取材・文 児玉幸洋)
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Source: 大学高校サッカー
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