[11.9 選手権高知県予選決勝 高知7-0明徳義塾 春野総合運動公園陸上競技場]
9月の県リーグの対戦では2-0で勝利していた明徳義塾高だったが、高知高に0-7で敗戦。2年連続となる全国大会出場はならなかった。
完敗だった。立ち上がりこそGK山本ナイジェルの好セーブもあって凌いでいたが、セットプレーから連続失点。前半だけで3点差をつけられると、後半もリズムを取り戻すことなく4失点を喫した。
主将、そして背番号10を背負う中心選手としてチームを引っ張ってきたMF坂元悠真(3年)も「相手の勢いに対して、追い返すのではなく受けに回ってしまったことが敗因かなと思います」と肩を落とした。
多くの選手が昨年度の高校選手権で全国の舞台を経験していた。この日のスタメン11人のうち、6人が先発出場、2人が途中出場。GK岡本友希を含めると先発7人が残っていた。初戦で静岡学園高を相手に0-6で敗れていたが、GK中村圭佑(東京V)やFW神田奏真(川崎F)らから世代トップレベルを肌で感じていた。
小松晃監督からも「去年から出ている選手がもっとやらないといけない」と言われ続けてきたという。坂元も「静学さんは何から何まで上だった。でもそれを経験できたからこそ、あそこに到達するために、それぞれが自己研鑽してきた」。ただリベンジの舞台にはあと一歩届かなかった。
このあと大学でサッカーを続けることが決まっている3年生は、現時点で2人だけだという。「次の3年生は1年生の時に全国を経験している。今年は選手権もインターハイも県の決勝で負けてしまったので、次はお前らの代でやってほしいという話はしまいた」。この悔しさは後輩たちが必ず晴らしてくれると信じている。
(取材・文 児玉幸洋)
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Source: 大学高校サッカー
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