[MOM4928]佐賀東FW三原拓実(2年)_シュート、勝負強さが武器の2年生が決勝点

前半33分、佐賀東高FW三原拓実(2年=FCレヴォーナ出身)が右足シュートを決めて決勝点
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[11.10 選手権佐賀県予選決勝 佐賀東高 3-1 龍谷高 駅前スタ]

 思い切り良くプレーすることを決めていた。佐賀東高FW三原拓実(2年=FCレヴォーナ出身)がファーストシュートを決め切り、決勝点。敗退したインターハイ予選でベンチ外だったという2年生FWが、選手権予選2連覇に大きく貢献した。

 1-1の前半33分、三原は敵陣でインターセプトしたMF江口賢伸(3年)から横パスを受けると、「シュートで終わろう」と強気に右足を一閃。グラウンダーの一撃がGKの指先を抜けてゴールに突き刺さった。

 プリンスリーグ九州2部で決めている4ゴール中2ゴールが、同点弾。チームが逆境の際に「何かそういうプレーがでます」という三原が、選手権予選決勝でもミドルシュートで大きな1点をもたらした。

 自分が起用されている理由は、そのミドル弾を含めシュートだと考えている。「パワーもあって、いいコースに打ってると思う」というシュートを武器に、今秋から先発に定着。この日はスペースへの鋭い動きも含めて活躍したが、「ここは全国への通過点って言われとったけん」とここからさらにレベルアップする意気込みだ。

 今年の佐賀東は、昨年度全国8強メンバーから4バックとGK中里好佑(3年)が残る。身体の強さを特長とする三原だが、U-17日本高校選抜候補の強力右SB田中佑磨主将(3年)の強さはさらに上。彼らと日常からトレーニングできることは、「自分のためになります」という。現在は、ピッチ外での規則正しい生活を意識。それに伴い、結果が出てきているFWは全国大会でも活躍することを誓う。

 1年前、スタンドから先輩たちの戦う姿を見て「失点しても下向かずに落ち着いて前向いて凄い」と感じたという三原の選手権の目標は、「3ゴール。自分がゴール決めるのが1番いいけど、チームの勝利に貢献できたらいいかなと思います」。憧れはFWフィル・フォーデン(マンチェスター・シティ)。公立の強豪校・佐賀東のために、ゴール以外でも勝利に貢献をする。

三原の勝ち越しゴールに沸く佐賀東の選手たち

 
(取材・文 吉田太郎)


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Source: 大学高校サッカー

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