筑波大で2日、プロ内定選手記者会見が行われた。今年度は5人が登壇。大宮アルディージャに入団する主将DF福井啓太(4年=大宮U18)は、「これまで憧れてきたプロサッカー選手になるにあたって、自分が憧れられる選手になれるように日々努力していきたい」と意気込みを語った。
プロ生活をどのカテゴリからスタートさせるかは気にするところだ。MF角昂志郎(4年=FC東京U-18)が入団するジュビロ磐田は、現在残留圏と勝ち点差3の18位。8日の最終節・鳥栖戦で逆転残留を決めるためには、勝利した上で他会場の結果を待つ必要がある。
今年3月に磐田への25シーズン加入内定を発表した角は特別指定選手登録を行うと、4月のルヴァン杯・長崎戦に途中出場してデビュー。大学の活動を優先したためなかなかチームに帯同することはできなかったが、8月25日には本拠地ヤマハスタジアムで行った札幌戦に途中出場して、J1リーグ戦デビューも果たした。
シーズン序盤はプレー精度を上げられずに悩む時期もあったが、後半にかけて結果も伴いだしたことで徐々に自信も取り戻している様子。だからこそプロ1年目の上位カテゴリでのプレーも希望する。「一緒に戦いたいですし、試合に出て自分が勝たせたい思いが強い。今は画面越しで祈るしかないもどかしさはありますけど、でもジュビロ磐田ならやってくれるだろうという期待をしています」。
11月30日に行ったFC東京戦で2-1で逆転勝利を飾り、J1残留への望みをつないだ。後半44分に決めた決勝PKを、今季限りの現役引退を表明しているMF山田大記が決めたことでもストーリー性を感じさせる。
チームに合流した際は、山田やGK川島永嗣といったベテランが積極的に声をかけてくれて、チームに溶け込みやすい雰囲気を作ってくれたという。角は「優しくしてくれたのが印象的だった。これからどの年齢になっても、ああいう人間性は忘れないようにしたい」と大先輩2人への憧れを口にすると、「大記さんは来年いなくなっちゃいますけど、大記さんの代わり、大記さん以上の活躍がしたいなと思っています」と力強く話していた。
以下、5選手の会見コメント
●福井啓太(→大宮)
「自分を9年間育てていただいた大好きなクラブに戻ることができて嬉しく思います。長所は対人の守備であったり、相手のプレーを予測してプレーするところ。まずは1年目からスタメンに定着してチームを引っ張ることが目標。憧れは元イタリア代表のファビオ・カンナバロ。CBとして後ろから組み立てて、自分の良さを発揮できるように頑張りたい」
●半代将都(→熊本)
「J1昇格やあらゆるタイトルに貢献できるように頑張りたい。持ち味はハードワークする部分と強度の部分。アタッカーにしては身長がないけど、機動力には自信がある。憧れる選手はアルゼンチン代表のフリアン・アルバレス選手(A・マドリー)で、小井土さん(監督)に言ったら『ふざけるな』と言われたけど(笑)、日本人選手で言えば岡崎慎司さんのような選手を目標にしたい」
●田村蒼生(→湘南)
「大学で思い出に残っている試合は自分は2試合あって、両方とも天皇杯の柏戦。9年間自分が育ててもらったクラブで、思い入れが強かった。ピッチ内外で参考にしているのは、細谷真大選手(柏)。大学ではピッチ内であればより怖い選手になれた。(中西)哲生さんが来てくれたことが大きかった。(プロでは)田村蒼生という選手のプレーをもう一回観に行きたいと思ってもらえるような選手になりたい」
●角昂志郎(→磐田)
「思い出に残っているのは今年の天皇杯2回戦の町田戦。自分たちが大学サッカーをけん引するという目標の中で、J1の首位と戦えて勝てたことが嬉しかった。武器は局面を打開できるドリブル。三笘さん(ブライトン)と山川さん(神戸)が自主練で1対1をしていたと聞いて、自分も福井と1対1をするようになった。来季、J1かJ2か分からないけど、タイトル獲得に向けて、得意のドリブルでチームを勝利に導きたい」
●沖田空(→水戸)
「筑波大に入ってくるときも、縦への推進力を評価してもらったけど、能城さん(裕哉、現東京Vコンディショニングコーチ)とスプリントのトレーニングを毎日のようにやっていて、スピードが強化された。憧れはポジションは違うけど、遠藤保仁さん。2010年W杯デンマーク戦で決めたFKをみて、野球をやろうと思っていた自分が、サッカーをやるきっかけになった。ワンプレーで子供の心を動かしてしまうサッカーって素晴らしいと思う。来季は自分が水戸ホーリーホックを象徴する選手になれるように努力したい」
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Source: 国内リーグ
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