2028年のロサンゼルスオリンピックを目指す日本代表チームの監督に、パリ五輪でも指揮官を務めた大岩剛監督が就任した。13日に東京都内で記者会見が行われ、大岩監督は「パリ五輪が終わって、協会との振り返り、成果と課題を話していく上で、早い段階で続投のオファーをいただいた。私自身の評価をしてくださるJクラブも含めて整理しながら、今回の続投のオファーを受けるという決断をした」と語った。
大岩監督は2021年の年末にパリ五輪を目指す指揮官に就任。22年3月からの2年半で、海外移籍した選手を招集できない難しさもあるなか、8大会連続の五輪出場権を掴んだ。今年4月のU23アジアカップでは2度目のアジア制覇も成し遂げてパリ五輪に臨んだが、準々決勝敗退。「目標のファイナルには行けなかったが、その目標を新たにロス五輪へ。目標目的を明確にしたなかで向かいたい」と力を込めた。
23歳以下の年齢制限が導入されたバルセロナ五輪以降、史上初の続投となった。山本昌邦ナショナルチームダイレクターは大岩監督続投の考えは、U23アジア杯後から日本サッカー協会(JFA)内で上がっていたという。「強化部会、技術委員会、選考委員会、(宮本恒靖)会長、理事会と逆算していくとかなり急ぐ必要があった」。チームの団長として戦いを見守ってきた山本ダイレクターは「監督の近くにいて、これほど優れたリーダーはいない」と太鼓判を押した。
ロス五輪を目指す“最年長世代”であるU-19日本代表は、来年2月のU20アジアカップに出場。同大会は船越優蔵監督が指揮を執り、来年9月のU-20W杯出場を目指す。一方で、9月には26年U23アジア杯の予選も行われる予定。大岩監督はU-20W杯を目指すチームとは別に、6月以降から海外組も含めた選手を視野に招集し、チーム作りと同予選への準備を進めていく。
(取材・文 石川祐介)
Source: サッカー日本代表
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