[12.16 MIZUNO CHAMPIONSHIP U-16決勝 前橋育英高 2-1 尚志高 時之栖うさぎ島G]
2016年のプレ大会制覇以来、MIZUNO CHAMPIONSHIP U-16ルーキーリーグでは初の優勝を目指した尚志高は、涙の準優勝となった。決勝では大会得点王のFW須釜朱王が前半24分に同点ゴールを決めたが、2点目を奪えず、後半にギアを上げた前橋育英高に突き放される形で敗戦。大会敢闘賞のMF若林衣武希(1年=シュートJrユースFC出身)は、優勝校との差を実感していた。
「(コーチの)小室(雅弘)さんも『決勝は技術とかそういう1対1、個のところとかが勝負になる』って言っていた。自分もそう思ってて、やっぱり個でかわすとか、1人1人がもっと上手くて強くてっていう選手があっちにいたし、ちゃんと自分の役割とかしてる選手があっちの方が多くて、そこが差になったと思います」。この日は小室雅弘コーチと茂木星也コーチに加え、仲村浩二監督もベンチ入り。コーチ陣とともにチャンピオンTシャツを着れなかったことを悔しがった。
若林の兄・MF若林来希(現新潟医療福祉大)は昨年、尚志の10番を背負っていた「走れるレフティ」。若林が尚志へ進学した理由の一つが「兄を越すため」だ。3年前に兄も活躍したMIZUNO CHAMPIONSHIPでは、ドリブルでマークを外す上手さやアイディア、得点ランキング2位の4得点の得点力も発揮して敢闘賞を獲得。だが、決勝後は課題についてのコメントが続いた。
「まず、(須釜と1得点差で)得点王になれなかったっていうのは、決め切るところで決め切らなきゃいけないし、1対1も取られることがあったし、守備も奪い切れていないし、課題だらけだった」と首を振る。
兄は高校3年時に尚志のプレミアリーグEAST2位に貢献。その兄の凄さについて、若林は「プレーじゃなくて、やっぱ努力。努力家なんで。そこはほんと参考にしなきゃいけない。尊敬してますし、そこを取り入れながらって感じです」という。個の発想の部分などは負けていないという自負があるが、努力することを怠らなかった兄以上の3年間を目指す。
そして、「3年になった時に目立って、代表とか入って、(兄を)越していけたらなと思います」。チームをプレミアリーグへ昇格させ、選手権、インターハイ、プレミアリーグでタイトルを獲得することも目標。チームメートと切磋琢磨しながらレベルを上げ、必ず全国決勝で勝つチーム、選手になる。
(取材・文 吉田太郎)
Source: 大学高校サッカー
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