高校最後の大舞台を前に、日の丸を着けた。FW高岡伶颯(日章学園高/サウサンプトン内定)はU-19日本代表候補のトレーニングキャンプを終え、「選手権まで短い時間ではあるけど、個人としてこういう活動に参加させていただいて本当に感謝している。この代表は全員が勝利に貪欲で、その貪欲さを伝えていけたら」と振り返った。
19日のキャンプ最終日は流通経済大との30分3本形式の練習試合を行った。2本目で先発した高岡は最前線からプレスを仕掛ける。13分にはサイドの相手選手に対して鋭いスライディングタックルを仕掛け、ボールをライン外に出し切った。18分には右足シュートでチーム4点目。30分のプレータイムで持ち味の片鱗を見せつけた。
5日間のキャンプを終え、高岡は「裏抜けやジャンプ、それとフィニッシュは落ち着いて決めることができた。自分の持ち味だったので、そこはしっかりできてよかった」と手応えを語る。その一方で「3点は取れたので……」と得点数には悔しさも。メディアとの応答で何度も口にしていたのは「貪欲」というワードだ。
2本目の終盤にはサイドから上がったクロスに高岡が詰める場面が2度あったが、いずれもわずかに合わず。すると高岡は地面を叩きつけて悔しさを表現。たとえ練習試合でも結果へのこだわりを垣間見せた瞬間だった。
「最後1得点という形で終わったけど、まだまだ点を取れる。もっと点に貪欲にこだわって、そこはしっかりと課題にする。選手権までの少しの時間でしっかりと準備していきたい」。ひとまず日の丸を脱ぎ、まずは年末年始の高校サッカー選手権に臨む。
(取材・文 石川祐介)
Source: サッカー日本代表
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