昨年も下部組織出身の大卒GK、杉本光希(来季は北九州にレンタル)と中島佳太郎が入団したジュビロ磐田に今年も下部組織出身GK西澤翼が、大学経由で帰還を果たす。
しかし金園英学スカウトは「オリジナルの選手を戻して、競争でやっていきたいというプランがある」と説明。「それを受け入れてクラブに帰ってきてくれる。クラブのルーツを持つ選手の強みを生かしてほしい」とジュビロ魂の相乗効果に期待を寄せた。
さらにこの日は新潟からGK阿部航斗の移籍加入も発表になった。経験豊富な日本代表GK川島永嗣らも在籍しており、“日本一厳しい環境”に飛び込むことになる。ただ桐蔭横浜大の守護神は、「誰が来たとしてもやることは変わらない」とキッパリ。「プロの中では誰もがライバルだと思うので、しっかりとブレないでやっていきたい」と決意を新たにした。
当然大学サッカーで深めた自信を胸にプロの舞台に飛び込む。2年生の時に関東サッカーリーグ2部を戦った桐蔭横浜大FCでプレーしたが、18試合に出場して5失点。ベストイレブンに選ばれる活躍で、チームを優勝に導いた。3年生になってからはトップチームで守護神としてプレー。今春には全日本大学選抜メンバーにも選出された。
先輩たちを見て学ぶことも多いかもしれないが、合流初日からエンジン全開でポジション獲りをアピールしていくつもりだ。西澤は「おそらく年末のこの時期までプレーしている自分が一番コンディションがいいと思う。1年目から学んだりとかじゃなくて、1年目から勝負する気持ちでやっていきたい」と息巻いていた。
(取材・文 児玉幸洋)
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