[12.25 高円宮杯U-15準決勝 鹿島Jrユース 3-6 G大阪Jrユース 味フィ西]
1点リードで鹿島の反撃を受けていた前半17分、ガンバ大阪ジュニアユースの左サイドハーフFW岡本新大(3年=菟道SSS)がスーパーゴールで勝負を決定づけた。
左サイドの高い位置で味方のパスを受けた岡本は、いったんその場で正対すると見せかけ、相手を誘い込みながらの急加速で縦に突破。「ドリブルは得意なんで、特に立ち上がりはどんどん仕掛けていこうという意識はあって、ボールを持った瞬間ゴールにガンガン狙っていきました」。そのままペナルティエリア左をえぐると、2人目の相手DFを足裏ロールのフェイントで軽くいなし、最後は角度のないところからニアポスト脇を撃ち抜く右足シュートでゴールを射止めた。
「決めたん自分ですけど、自分でもビックリしたっす」
そう笑みを浮かべた岡本だが、あえて角度のないところに持ち込むルート取りも含めて「狙いどおり」のゴール。「マイナスにFWが見えて、そこを相手の選手が意識しているように見えたんで、もう一回運んでニアサイドを打つイメージにしました」。練習でも何度も決めた形だといい、「自信あった点の取り方でした」と胸を張った。
ドリブルは小学生の頃から得意だったといい、当時川崎フロンターレで大活躍を見せていたMF三笘薫を参考にスタイルを確立。繊細なボールタッチを鍛えるマーカードリブルと、レベルの高い対戦相手とのマッチアップを通して積み重ねてきた武器が全国準決勝という大舞台でも炸裂した。
来季はG大阪ユースへの昇格が内定しており、「スタメン、試合出場を目標に、最後はトップ出場まで行きたい」と高みを見据える期待のドリブラー。まずは中学年代の日本一で集大成を飾るべく、27日の決勝・浦和ジュニアユース戦に向けて「本当にタフな相手なんで、やってきたことを全部出して、自分が点を決めて勝たせたいです」と活躍を誓った。
(取材・文 竹内達也)
●高円宮杯第34回全日本U-15選手権特集
Source: 大学高校サッカー
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