[12.31 選手権2回戦 東福岡高 2-0 正智深谷高 駒場]
第103回全国高校サッカー選手権は31日、各地で2回戦を行った。浦和駒場スタジアムの第2試合では、3年ぶり23回目の出場となる東福岡高(福岡)と8年ぶり4回目の出場となる正智深谷高(埼玉)が対戦。東福岡が2-0の勝利を収め、1月2日の3回戦で阪南大高(大阪)と対戦する。
プレミアリーグWESTに所属する東福岡は、1回戦でプレミアEASTの尚志(福島)をPK戦の末に下して初戦突破。正智深谷は長崎総科大附(長崎)に2-1で競り勝って2回戦へと駒を進めてきた。
前半は互いに粘り強い対応を見せ、相手に簡単には決定機を作らせず。東福岡はDF大坪聖央(3年)、DF山禄涼平(3年)の2CBとGK後藤洸太(3年)、正智深谷はDF岸田永遠(3年)とDF佐藤飛友(3年)のCBコンビ、GK森穂貴(3年)を中心に相手の攻撃をはね返し続けた。
前半30分には正智深谷がゴールを脅かすが、MF近藤七音(3年)が放った枠を捉えたミドルシュートは後藤に阻まれてしまう。
互いに決定機らしい決定機を創出できずに0-0のまま後半を迎えると、正智深谷はMF赤川空音(3年)を投入。開始早々の1分には、その赤川がPA内右から強烈なシュートを放つも後藤に弾き出されてしまった。
東福岡は11分に3枚替え。MF稗田幹男(3年)、MF西田煌(2年)、FW齊藤琉稀空(2年)をピッチへと送り込んで状況を打開しようと試みる。すると、この采配がズバリ的中する。16分、MF児玉愁都(3年)が左のMF神渡寿一(3年)に展開すると、神渡は児玉とのパス交換で中央へ。PA内左でフリーになっていた稗田がボールを呼び込むと、左足の鮮やかなシュートでネットを揺らしてスコアを1-0とした。
さらに40+4分には、33分に途中出場していたMF新貝颯大(3年)がダメ押しとなるゴールを奪取。2点目が決まった直後に試合終了のホイッスルが吹かれ、東福岡が2-0の完封勝利で2回戦を突破した。
交代出場した選手による2得点に、平岡道浩監督も笑顔を見せる。「選手権を通して、流れをつかむためには交代選手の力も絶対に必要になる。その期待した選手がしっかりゴールを取れたのは、かなり嬉しい」。そして、「あとワンゲームしっかり戦うことができれば、チーム自体がさらに勢いに乗ると思う」と3回戦でも勝利を収め、頂点に向けてさらなる加速をつけようとしている。
(取材・文 折戸岳彦)
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Source: 大学高校サッカー
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