[12.31 選手権2回戦 青森山田1-2高川学園 NACK]
11月18日の組み合わせ抽選会で青森山田高戦が決まったとき、江本孝監督は会場で苦笑いを浮かべながら天を仰いでいた。しかしそこから1か月、選手たちと一緒に王者を倒すことをイメージしながら、練習に取り組んできた。「1か月間、青森山田を倒すために子供たちが準備してくれた。どんな勝ち方でもいいので勝ちたかった」。結果は内容でも完全に勝ち切ってみせる戦いぶりを披露した。
そして1か月の間に、大きなきっかけとなる出来事もあった。プリンスリーグ中国で2位の成績を残した高川学園は、プレミアリーグプレーオフに進出。Dブロックの1回戦でガンバ大阪ユースと対戦した。同チームはプリンスリーグ関西の王者で、今夏のクラブユース選手権(U-18)では日本一を達成。しかし敗れはしたものの、後半に一時同点とするなど、互角の戦いを演じた。
江本監督も「間違いなくそこなんです」と同調。「最初は怯んだんですが、失うものは何もない、とことんハイプレスで行くぞという話をしたら、本当に頑張ってくれた。今年一番いい試合をやってくれた。その自信がついたから、この1か月間はいい準備ができたと思います」とすると、選手からもDF柿本陽佑(3年)が「日本一になったガンバを相手にでも自分たちはやれたんだという自信がついた」と話したような声が、そこかしこに聞かれた。
(取材・文 児玉幸洋)
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Source: 大学高校サッカー
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