[1.2 選手権3回戦 東福岡高 1-0 阪南大高 駒場]
第103回全国高校サッカー選手権は2日、各地で3回戦を行った。浦和駒場スタジアムの第1試合では、3年ぶり23回目の出場となる東福岡高(福岡)と3年ぶり3回目の出場となる阪南大高(大阪)が対戦。1-0の完封勝利を収めた東福岡が、95回大会以来、8大会ぶりのベスト8進出を決めた。
プレミアリーグWEST所属の東福岡は1回戦でプレミアEASTの尚志をPK戦の末に下し、2回戦では正智深谷を2-0で退けて2回戦を突破。シードの阪南大高は初戦となった2回戦で新潟明訓に6-0で圧勝し、3回戦へと駒を進めてきた。
序盤から積極性を見せる東福岡はMF神渡寿一(3年)やFW伊波樹生(3年)がフィニッシュに持ち込む場面を作り出す。すると、8分に東福岡が試合を動かす。左サイドでボールを受けた神渡が切れ込んで相手チームの注意を引き付けると、中央でフリーなった伊波へ。落ち着いて右足から放たれたシュートは見事にネットを揺らし、スコアは1-0となった。
その後も主導権を握って試合を進める東福岡は、左サイドの神渡が効果的な突破を仕掛けてリズムを生み出す。一方、1点のビハインドを背負う阪南大高ベンチは19分に早くも動き、FW弓場潤哉(3年)に代えてMF柏大輝(3年)をピッチへと送り込んだ。
40分には東福岡が追加点のチャンスを迎える。右サイドから送られたボールに反応した伊波が強烈なボレーシュートを放つが、GK沖見駿介(3年)が好セーブ。さらに、こぼれ球に反応したMF塩崎響(3年)が狙うも、再び沖見に阻まれて追加点とはいかなかった。
試合は1-0のまま後半へ、反撃に出ようとする阪南大高に対し、東福岡はDF大坪聖央(3年)とDF山禄涼平(3年)の2CBを中心とした守備陣がきっちり対応。両SBのDF柴田陽仁(3年)、DF福川聖人(3年)は自サイドの深い位置まで簡単にボールを運ばせないなど、阪南大高にチャンスらしいチャンスを作らせず。
その後、東福岡に追加点こそ生まれなかったものの、阪南大高に得点を許さずに3試合連続完封を達成。1-0の完封勝利で準々決勝に駒を進めた。
(取材・文 折戸岳彦)
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Source: 大学高校サッカー
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