[1.4 選手権準々決勝 明秀日立高 1-2 東海大相模高 U等々力]
国立競技場への扉を切り開いた。初出場・東海大相模高は快進撃を止めることなく、準決勝に勝ち進んだ。逆転ゴールを決めたMF高畑旺崇(3年)は「自分たちらしいパスサッカーを常に貫けば、結果はついてくると信じていた」と手応えを語った。
失点から同点に追いつき、後半は拮抗状態へ。後半25分に均衡を破ったのは東海大相模だった。左サイドのFW小林正樹(3年)がクロスを上げ、一度はヘディングでクリアされるも、PA内でMF沖本陸(3年)がトラップ。すかさず右足シュートを放ったが、ゴール前の高畑がピタッと止め切った。反転すると自ら左足シュートを放ち、逆転ゴールを突き刺した。
高畑は沖本が放った弾道を「おそらくシュート」と見切った。コースを開ける選択肢もあったが、「だいぶ(コースが)外れていたので、そこで止めてうまくシュートにつなげた」と冷静に判断。ボールをピタッと止めた技術は高畑の持ち味でもあり、「普段から止める、蹴るの練習はしている。それが生きた」と胸を張った。
県予選では1ゴールを決めていたが、全国の舞台では初ゴール。さらに、高畑の得点は国立競技場への切符となった。「国立はいつも観に行っている立場だったので、そこでできるのは実感ないというかうれしい」。東海大相模は今シーズン神奈川県1部リーグで戦った一方、ベスト4はいずれも高円宮杯プレミアリーグ勢。しかし観光気分ではない。高畑は「夢見ていた舞台でできることを楽しみにしつつ、しっかりと全力で勝ちにこだわってやりたい」と大舞台での勝利を誓った。
(取材・文 石川祐介)
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Source: 大学高校サッカー
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