[1.26 練習試合 U-17日本高校選抜候補 2-1 駒澤大]
高校1・2年生で構成されるU-17日本高校サッカー選抜候補は選考合宿2日目の26日、静岡県で駒澤大(関東大学L2部)との30分×4本のトレーニングマッチを行って2-1で勝利した。
今合宿で最初の対外試合。GK松田駿(青森山田高/2年)が1本目のゴールを守り、最終ラインは右からDF瀧口眞大(前橋育英高/2年)、DF齊藤空人(鹿島学園高/2年)、DF咲本大(近大付高/2年)、DF陶山響(桐光学園高/2年)の4人が入った。MF福島和毅(神村学園高/2年)とMF樺山文代志(興國高/2年)で2ボランチを編成。右サイドハーフはMF平林尊琉(前橋育英高/2年)で、左サイドハーフはMF玉山煌稀(履正社高/2年)となり、2トップにはFW宮本周征(帝京高/2年)とFW若槻大雲(立正大淞南高/2年)が並んだ。
まずは10分、松田が駒澤大MF木村匡吾(1年=岡山学芸館高)のシュートを好セーブ。その後はU-17高校選抜候補が最終ラインから細かく繋ぎ、相手のプレスを回避して攻撃の機会を伺った。すると27分、宮本がペナルティエリア内までドリブルで持ち運ぶと、後ろから相手に倒されてPKを獲得。これを宮本がゴール右に決めて先制に成功した。
直後の29分には樺山が自陣から力強く突破してシュートまで持っていき、相手に当たってこぼれたボールを宮本がシュート。これは枠の上に外れ、1本目は1-0で終了した。
2本目はGK村上葵(大津高/2年)を最後尾に、DF萩原慶(桐光学園高/1年)が右SBでDF村上慶(大津高/2年)が左SBに入った。CBコンビはDF塩田航央(東海大相模高/2年)とDF大石蓮斗(札幌大谷高/2年)。MF柴野快仁(前橋育英高/2年)とMF湯月哲大(米子北高/2年)はボランチでコンビを組んだ。右サイドハーフはMF山崎絢心(富士市立高/2年)で、左サイドハーフはMF根木翔大(尚志高/2年)。トップ下にFW三鴨奏太(堀越高/2年)が入り、最前線はFW小泉ハーディ(日体大柏高/2年)となった。
U-17日本高校選抜候補は小泉が果敢に最終ラインの背後を狙っていく。8分、三鴨が相手からボールを奪って出したスルーパスに小泉が反応するもオフサイドフラッグが上がった。続く10分には柴野の鮮やかなアウトサイドパスで根木が左サイドを抜け出し、カットインから右足を振り抜いた。これがGKにセーブされたところを小泉が押し込むも、ここもオフサイドで得点は認められなかった。
その後も2本目はオフサイドが目立つ展開に。両チームともに得点が生まれない中、27分に根木が中盤で浮き球を巧みにコントロールして相手を振り切ると、左足でゴール左を狙ってシュートを放った。しかしGKにセーブされ、2本目はスコアレスで終了した。
3本目はGK金沢楓(矢板中央高/2年)が出場。DF篠崎健人(市立船橋高/1年)が右SBでDF竹ノ谷優駕(前橋育英高/2年)が左SB。DF中野陽斗(神村学園高/2年)とDF熊野俊典(米子北高/1年)のCBコンビにMF佐々木悠太(神村学園高/2年)、MF平野巧(矢板中央高/2年)のボランチコンビが組まれた。右サイドハーフはMF白井誠也(前橋育英高/2年)、左サイドハーフはMF安藤晃希(流経大柏高/2年)。前線はトップ下にMF和食陽向(帝京長岡高/1年)で最前線にFW伊藤湊太(京都橘高/2年)が入った。
全国高校サッカー選手権で注目を集めた白井は、得意のドリブルで相手の間を突破するなど持ち味を発揮する場面も。ただ序盤は攻めあぐねる時間が続いた。その中で10分、安藤がペナルティエリア内左で縦に突破して左足を一閃。強烈なシュートがゴールに向かうも、ボールはクロスバーに直撃した。
一方の駒澤大は23分、MF積歩門(2年=神村学園高)が絶妙なスルーパスを出してチャンスを演出するも、抜け出した味方のシュートは枠を捉えられなかった。失点を免れたU-17日本高校選抜は26分、またも安藤が左サイドを縦に突破して今度はクロス。これを和食が合わせたが、ボールは枠の外に逸れていった。
それでも終了間際の30分、伊藤のポストプレーを受けた和食がドリブルで中央突破すると、そのままゴール右へシュート。待望の追加点が生まれ、合計2-0として3本目を終えた。
4本目はGK有竹拓海(静岡学園高/2年)がゴール前に立ち、3本目に左SBとして出場した竹ノ谷がアンカー寄りのボランチに移動。同じ前橋育英高の平林とともに中盤を支える役割を担った。SBだった篠崎もCBに移動。最終ラインは右から咲本、篠崎、村上、陶山の4人となった。右サイドハーフはMF万代大和(岡山学芸館高/2年)、左サイドハーフは佐々木。FW篠塚怜音(静岡学園高/2年)はトップ下に入り、最前線にFW大森風牙(高川学園高/2年)が入った。
開始早々の4分、篠塚のパスから大森がゴールネットを揺らしたがオフサイドでノーゴール。その後は万代が積極的にドリブルで仕掛け、リズムを作っていった。ところが14分、右CKから駒澤大DF石堂純平(1年=FC東京U-18)にヘディングシュートを決められて初失点を喫した。
U-17高校選抜候補は失点直後、平林のパスを受けた万代が中に切り込んでシュートを打ったがミートしきれなかった。ラストプレーの30+1分には万代が蹴った右CKを大森が頭で合わせるも、ゴールカバーに入った相手選手にクリアされてタイムアップ。最終4本目は0-1で落とす形となったが、合計スコアでは2-1で駒澤大を上回った。
なおトレーニングマッチ後には、出番のなかったGK定本翼(名古屋高/2年)とGK仲七璃(帝京長岡高/1年)も出場する紅白戦が30分1本形式で実施された。FW日高元(神村学園高/2年)は会場に姿を見せたもののこの日は欠場。ここまで1本のみの出場だった三鴨らも出場し、宮本、万代、玉山、平野が1点ずつを決めて2-2の引き分けとなった。
U-17日本高校選抜候補は大会3日目の27日に東京国際大(関東大学L1部)とトレーニングマッチを行い、翌日の最終日にU-18世代の日本高校選抜候補とトレーニングマッチを実施する予定となっている。
(取材・文 加藤直岐)
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Source: 大学高校サッカー
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