[1.28 練習試合 日本高校選抜候補 4-0 U-17日本高校選抜候補]
選手権初出場で全国3位。東海大相模高(神奈川)で唯一、“高校選抜”の選考合宿を経験したDFが貴重な経験を今後に結びつける。
CB塩田航央(2年=横浜FCジュニアユース戸塚出身)は選手権で全4試合にフル出場し、東北学院高(宮城)との3回戦でヘディング弾。また、ゴール前で弾く力や、粘り強さを発揮するなど、初出場校の守りの中心として躍進に大きく貢献した。
流通経済大柏高(千葉)との準決勝は0-1で惜敗。だが、相手の強力2トップによく対抗し、決定機でゴールカバーするなど健闘した。「全国のFWとこれだけやれるってことは分かりました」という選手権を終え、東海大相模の先輩3選手とともに優秀選手選出。そして、東海大相模から初めて、U-17日本高校選抜選考合宿メンバーに選出された。
堅守に加え、技術力の高い選手の揃う東海大相模の中でも技術力は高い部類に入る。それだけに、自信を持って選考合宿に臨んだという。特に守備面では大学生や高校3年生中心の日本高校選抜候補相手に競り負けず、際の攻防で先にボールに触ってクリアするなどやれることを示していた印象だ。だが、本人は「自分ももっとやんなきゃなっていうのも思いました」。実力を十分には出し切れなかった。
「それ(力を出し切れなかったことも)もやっぱ実力かなっていうのを捉えてて、この合宿で自分もやれる部分もあったんですけど、課題っていう部分は凄く多く見つかったかなと思っています」
壁をまた乗り越える。東海大相模は昨夏のインターハイで3回戦へ進出しているが、そこで帝京長岡高(新潟)に0-4で敗戦。塩田も「ほんとに心が1回折れてしまった」というほどの完敗だったが、そこで腐らず、努力してきたことが選手権での活躍に結びついた。今回、同世代のタレントたちから学んだ選考合宿をまた、ターニングポイントに。課題を改善し、日大藤沢高(神奈川)のU-20日本代表MF布施克真(3年)に続く存在になる意気込みだ。
高校3年生ながら飛び級でU-20日本代表に選ばれている布施は、J1クラブへの練習参加を経て、日本高校選抜選考合宿3日目(27日)から本格合流した。練習試合では攻守に抜きん出たパフォーマンス。塩田は27日、練習試合終わりの布施とたまたますれ違った際、「頑張れよ」と声を掛けられていた。
布施とは昨年、神奈川県1部リーグや関東大会予選、選手権予選で対戦。「(さばさばした印象だったが)意外に優しくて」という布施からの言葉をとても喜び、「布施君はほんとに神奈川を代表する選手ですし、やっぱを日本代表する選手。『神奈川の布施君の次は塩田』って言われるぐらいになればいいかなと思います」と掲げていた。
そのためには、チームの結果も必要。東海大相模の新チームで主将に就任した塩田は「今年はほんとに自分に注目して欲しい。神奈川自体、ほんとに自分が引っ張っていくっていう覚悟はあるんで。この合宿通して、(課題もあったが)ほんとにプレーの部分ではやっぱ自信から確信に変わりましたし、自分の弱みをしっかりこの1年間で潰しつつ、また全国の舞台に戻っていけたらなと思っています。もう一度、あそこのピッチ(国立競技場)に立った時の高揚感や緊迫感をほんとに味わいたい」と力を込めた。
中学卒業時、横浜FCジュニアユース戸塚から横浜ユースへ昇格できなかったが、東海大相模での2年目で選手権3位、U-17日本高校選抜を経験できたことに驚いているという。「自分は本当に最初からできる選手じゃない。腐らないっていう部分では誰にも負けないっていう自信ありますし、どんなに高い壁があってもそれを乗り越えていけるっていうのがやっぱ自分の強み。自分の伸びしろに対して凄く自分自身でワクワクしている」という。また壁を超えるため、10kg増量した昨冬に続いて今冬も増量とより身体を動かすことにチャレンジ。自分を成長させて神奈川を代表する選手、選手権で東海大相模を再び国立競技場へ導く選手になる
(取材・文 吉田太郎)
●第103回全国高校サッカー選手権特集
Source: 大学高校サッカー
コメント