[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[2.2 東北高校新人大会準々決勝 青森山田高 1-4 尚志高 JヴィレッジP4]
強力ドリブラーの系譜を継ぐ「7」が大一番で活躍した。尚志高(福島)はMF臼井蒼悟(2年=栃木SC U-15出身)が、左サイドからのドリブル、抜け出しで存在感。梅津知巳コーチも「リズム、流れを作っていた」という「7」は、2-1の後半17分に貴重な追加点を挙げた。
自陣でインターセプトしたMF阿部大翔(2年)がドリブルで持ち上がる。そのパスを左サイドで受けると、最後は右足シュートを右隅へ流し込んだ。「阿部君が上手く運んでくれてGKと1対1で決めるだけでした。練習の中で、疲れた中でいかに決め切るかというところでやってきたので、一本の集中力のところは良かった」と微笑。得意のドリブルは青森山田高の堅守の前に止められるシーンもあったが、非常に鋭い動きで脅威にもなっていた印象だ。
スペースを鋭く突くドリブルとゴールで東北のライバル・青森山田撃破に貢献した。梅津コーチも評価するのが、スピードに乗った状態でプレーできることだ。臼井は「アジリティの部分では負けないと思うので、スピードに乗った状態で逆ついてドリブルすることを意識しています」という。
元々、スピードには自信を持っていたが、尚志のアジリティトレーニングでより身体を動かせるように。ステップワーク、ボディフェイントが向上した。加えて、「ドリブルはボール持ったらまずシュートを意識しています」という姿勢も魅力。主にFWやトップ下を務めてきた臼井は昨年、プリンスリーグ東北で得点ランキング2位の11得点をマークしている。
今回の東北高校新人大会でも、初戦の先制点を含めて2試合連続ゴールを記録。左SHでのプレーは前日の1回戦が初めてだったというものの、「ドリブル武器でやっているので、対人で負けないことと得点を意識したら上手く出来た」。昨年までは守備が課題になっていたが、守備でも少しずつ貢献できるように成長。そして武器を発揮し、「7」の期待に応えている。
尚志は2年前に「7」を背負ったMF安齋悠人が世代屈指のドリブラーとなり京都入り。昨年「7」を背負ったMF大内完介(3年)も、ドリブルと左足を武器に日本高校選抜入りを果たしている。臼井は「7」を与えられた際、「自分にはちょっと大丈夫かなと」感じたという。それでも、偉大な先輩たちに続くドリブラー、「7」になる意気込みだ。
「1年生の頃は安齋君が7番つけてやっていて。何回か3年生に入ってやっていたけれど一緒にやっていて全然レベルが違うなと。(大内)完介君もドリブルもシュートもできて、完介君がいないといけないという存在。自分も7番つけたらそういう存在になれたら良い」。ブレイクの兆しを示している尚志の新たな「7」。臼井が今後も自分の武器をどんどん発揮し、ゴールと白星をもたらす。




(取材・文 吉田太郎)
Source: 大学高校サッカー
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