コーチとしての初仕事を終えた柿谷曜一朗氏は、「短い間でしたけど、すごい愛情みたいなものがわくんだなということが一番驚いた。指導者の人はこの気持ちがたまらないんだろうなと感じました」と充実の表情で振り返った。
真っ先にコーチ業の依頼が来るとは思っていなかったという。今年1月に19年間の現役生活にピリオドを打つことを表明した柿谷氏だが、「引退すると言ってすぐに」あったのが、U-18Jリーグ選抜のコーチ就任の打診だった。
「引退すると言ってすぐにお話を頂いて。僕的にはサッカーを辞めた瞬間にサッカーの話だったので、アレッと思ったけど、若い子の力になれるなら今のうちだなと思った。サッカーをしてきた感覚があるうちに伝えられることがあるのかなと思いました」
ただこのまま指導者の道に進むことについては消極的なようだ。今後も「サッカーに携わらないといけない」としながらも、「改めて指導者は向いていないなとしっかりと感じることができた」と苦笑い。理由について「ちょっと(サッカーとの距離が)近すぎるかな」と説明すると、「自分の感覚は間違っていなかったなと思って進んでいこうと思います」と念を押すようにして話していた。
(取材・文 児玉幸洋)
Source: 大学高校サッカー
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