[2.11 東京都CY U-14選手権 ジェファFC U-15 2-2(PK2-4) FC東京U-15むさし 西が丘]
2024年度第32回東京都クラブユースサッカーU-14選手権大会の3位決定戦が11日に行われた。FC東京U-15むさしがジェファFC U-15と2-2の接戦の末、PK戦を制して3位で大会を終えた。
先制はジェファFC U-15。前半10分、 DF堀智尋(2年)のロングスローがゴール前に溢れるとFW篠崎爽佑(2年)が反応。冷静にゴールへ押し込んでリードを奪った。


それでもFC東京U-15むさしは前半19分、MF松野拓実(2年)がセンターサークル付近で相手DFのロングフィードを脚に当ててボールを奪うと、ロングレンジから右足を振る。これがゴールに吸い込まれ、スーパーゴールで同点とした。


1-1で折り返した後半5分、ジェファの篠崎がペナルティエリア内で相手2人の間を突破してシュート。これはGKフランクローラン顕佑(2年)が上手く間合いを詰めてセーブした。ただジェファFC U-15はこのプレーで得たCKをMF笠鳥陽大(2年)が蹴ると、DF福嶋大空(2年)がファーサイドで頭で合わせて勝ち越しに成功した。
再び追いかける展開となったFC東京U-15むさしだが、後半8分にMF米川祐輝(2年)がペナルティエリア内で倒されてPKを獲得。米川自らが蹴ったPKはゴール左に決まり、すぐさま試合を振り出しに戻した。さらに同34分、MF川田朔太郎(2年)のスルーパスでFW上田颯真(2年)が抜け出したが、ループ気味のシュートはGK今井奏音(2年)に防がれた。なおも後半終了間際には米川がPA内でボールを受けるも、ジェファFC U-15の守備陣がシュートコースを消して対応。2-2で終了し、大会規定により延長戦は行わずPK戦での決着となった。
PK戦ではそれぞれ1人目が失敗。2人目と3人目はともに成功する中、FC東京U-15むさしのGKフランクが後攻・ジェファFC U-15の4人目のキックを足でセーブし、リードを奪う。最後は腕章を巻く米川が確実にゴールネットを揺らし、PK4-2でFC東京U-15むさしが3位決定戦を制した。


FC東京U-15むさしは今大会で各選手に出場機会を与え、3位決定戦でも前半はGK朝来野透和(2年)、後半はフランクがゴールを守るなどした。藤山竜二監督は「子どもたちの成長のための時間は作れたかなというところと、去年4位だったので1個成績を上げたというところで良い経験ができたのではないかなと思っています」と大会を総括。関東リーグ1部に復帰する新シーズンに向けて足がかりとなる大会になった。
その昇格を果たした1つ上の世代は「良いモデルの学年だった」と藤山監督。結果もさることながら、優勝を目指す上での練習の取り組みも目を見張るものがあったという。そうした先輩を見てきた新チームはまだ技術面で劣る部分もあるが、「伸び率は去年と比べたらだいぶある」といい、試合や練習を重ねることで大きな成長が期待できるようだ。
「去年は提示すれば自分たちでできた。だけど(新チームは)できないからこそ、一個一個積み上げる楽しさはすごくあるなと。もちろん忘れちゃったり下がっちゃったりもしますけど、今年は『これもできるようになったな』と積み上げていける楽しさは面白いかなと思います。そういうところでどうやって競争させるかというところが、今年私に課せられた課題かなと思っています」(藤山監督)
そうした日常的な成長とともに、上の舞台を経験させることでもレベルアップを図りたいところ。「我々は選手を育ててU-18に届ける工程で、そこからU-18で(トップチーム仕様へと)整えていく」(藤山監督)という中、昨年はMF北原槙(3年/新高校1年)がU-15日本代表に選出されるだけでなく、FC東京U-18でプレミアリーグEASTに飛び級出場を果たし、1月にはトップチームのキャンプに参加するなど飛躍を遂げた。
指揮官曰く新3年生は北原について「別次元だと思っている選手が多い」といい、「そこをどうやって同じ目線に揃えていくかが多分一番難しい作業」と話す。それでも「自分の年代ではある程度できていると思っている選手が多いので、U-18に練習参加させたり高校生と試合をさせたりで(現状を)分からせる」ことに意欲を見せ、さらなる成長に繋げていく方針。その上で環境の変化から自信を失うことがないよう、日常的に自信を持たせる作業も両立していく構えだ。
「リーグも全国大会も目指していくものは一番上というところでは変わらないですけど、そこだけに目がいっちゃうと育成という名目では違う目標になってくる。良い選手はユースに上げ、なおかつ新2年生を混ぜていくというところで、つねに競争というところでやっていく」。藤山監督は選手の自発的な成長にも期待しながら、チームとして結果を残すとともに優秀なタレントを輩出していけるように意気込んだ。
(取材・文 加藤直岐)
Source: 大学高校サッカー
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