[2.16 九州高校新人大会予選L第3節 東福岡高 1-3 日章学園高 ブラックモンブランフットボールセンター北]
KYFA 男子第46回九州高等学校(U-17)サッカー大会(佐賀) は16日、予選リーグ最終節を行い、日章学園高(宮崎1)が東福岡高(福岡1)に3-1で勝利。第3ブロック3連勝で首位通過を決めた。
ともにここまで2連勝で、すでに決勝トーナメント進出決定。互いに前日から大きくメンバーを入れ替える中でのゲームで、日章学園は選手層の厚さも示して勝利した。立ち上がり、DFを破られて打たれたシュートを「地元が福岡で、福岡から宮崎に行ったので、福岡相手には絶対勝ちたいっていう思いで挑みました」という190cm大型GK高岸縁(1年)が好反応でストップ。逆に9分、FW脇元亮汰(2年)の左CKをゴールエリアのFW島村陽斗(1年)が頭で合わせて先制した。
高岸はファインセーブのシーンについて、「日頃からの日章学園の練習を活かして反応することができました。いつもコラプシングっていうGKの止める方法で練習したり、GKコーチがとてもいいトレーニングをしてくれるので、1年経って、凄く成長できて、そのセーブができているのかなと思います」と説明する。
日章学園はややバタつく部分もあり、クロスまで持ち込まれていた。だが、ゲーム主将を託されたMF松田恭成(2年)がエネルギーのある動きを見せるなど徐々に落ち着いて攻撃にもリズム。183cmのFW島村を起点とした攻撃で押し返すと、22分には身体能力の高いボランチMF谷恭輔(1年)が決めて2-0と突き放した。
高岸は求められている相手CKに積極的に出て掴みに行くところでミスが出て、1失点。「あれをこぼさないっていうのも、今日の課題だと思いました。前半のセーブもキャッチして、次のプレーに持っていくっていうことをやりたいです」と反省する。だが、大柄で動ける能力や飛距離の出る左足キックも披露。チームは後半22分にFW黒木宏大(2年)のスルーパスから島村がこの日2得点目を決め、3-1で勝利した。
今年の日章学園には、U-15日本代表候補歴を持つGK西森和浩(2年)という守護神がいる。九州大会出場をかけた県新人戦準決勝や九州大会初戦では西森が先発しており、高岸は反骨心も持って「良い先輩。ライバルです」という先輩GK超えに挑戦中だ。今冬には、西森とともに横浜FMのキャンプに参加し、その後、高岸は仙台のキャンプにも参加。キャッチングやダイビングの仕方など基本的な部分から、実戦についてのことも学び、刺激を受けて戻ってきた。
高岸は中学2年時のはじめまでCB。所属チームのGKがいないタイミングで「オレのサイズやったら絶対止めれるっていう自信はあったので、自分から『GKやります』って言って、GKを始めました」。GK経験は浅く、まだまだ線も細い。昨年は1年生チームでもサブ。だが、U-16全国大会で先発の座を掴むなど急成長してきた大器は、今年の飛躍を誓う。
「代表も狙っていて。まず自分のチームで、試合に出るっていうところからがはじめだと思うので、自分のチームで出て、代表に選ばれて、日本に貢献できる選手になっていきたい」。今回の九州大会では西森とともに優勝に貢献し、関係者たちにアピールする。






(取材・文 吉田太郎)
Source: 大学高校サッカー
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