日本代表の森保一監督が欧州視察から帰国した19日午後、羽田空港で報道陣の取材に応じ、同日未明に右膝の手術を公表したDF冨安健洋(アーセナル)をはじめ、主力選手に負傷者が相次いでいる現状に言及した。
カタールW杯メンバーの冨安は日本時間19日早朝、自身の公式インスタグラム(@tomiyasu.t)で右膝の手術を受けたことを公表。通常、膝の手術後のリハビリは数か月を要するため、復帰は来季中になるとみられている。また日本代表の主力メンバーでは現在、FW上田綺世(フェイエノールト)とMF守田英正(スポルティング)も負傷離脱中。3月シリーズの合流が危ぶまれている。
森保監督はこの日、冨安に関する報道陣の質問に答える形で負傷者の続発に言及。「選手たちは自分の身体を酷使して厳しい競争の中でいつも戦っているので、怪我とはいつも隣り合わせだと思う。選手たち自身が怪我を負ってプレーできないことが一番痛い。選手たちに焦りはあると思うが、落ち着いて100%回復してもらって、またピッチ上で充実したプレーができるようにしてもらいたい」と気遣った。
その一方でW杯出場権獲得に向けた戦いが最終局面に入っていることから、「代表としてもこれまで活躍してくれた選手たちがいなくなるのはもちろん痛いことだが、日本代表の選手層は厚い」と強調。「『俺がこれからやってやろう』という野心を持った選手たちもいると思うので、怪我で招集できない選手がまた出てくるかもしれないが、これまでスカウティングはしっかりしてきたし、次に日本代表の戦力になってくれるところ、日本代表としてのパワーを下げずに戦っていきたい」と新戦力の奮起に期待を寄せた。
守田、上田の状態については「まだ確認できていない」と説明しつつも、上田不在のストライカー争いについては「これまでの代表で予選を戦ってくれていた選手たちのコンディションが整っていれば期待できると思う」と強調。一方、森保監督はA代表未招集ながらUEFAヨーロッパリーグ(EL)で初ゴールも記録した19歳のFW後藤啓介(アンデルレヒト)の名前をあえて挙げ、若手の台頭を求めた。


普段はセカンドチームでプレーしていた後藤は今年1月、クラブのエースFWカスパー・ドルベリが負傷離脱していた期間に出場機会を掴み、ベルギーリーグ3試合1ゴール、EL1試合1ゴールを記録。現在はドルベリの復帰を受け、再びセカンドチームに戻っているが、動向を追っている森保監督は「出場したら活躍しているし、点も取っているので、若く将来性のあるFWに突き上げをしてもらいたい」とエールを送る。
さらに森保監督は続けて「ヨーロッパだけでなくJリーグで開幕戦を見ている中で、情報をインプットできていない良い選手も出てきている。そこもチェックをしてチームを作っていきたい」と国内組にも言及。「『俺が点を取ってやる、俺なら点を取れる、そしてチームの戦いに貢献できる』というところを若い選手に見せてもらいたい」と期待を寄せた。
J1開幕節ではC大阪の20歳FW北野颯太が2ゴール、広島のルーキー22歳FW中村草太が公式戦2試合連発といった活躍を見せた上、昨季ブレイクした川崎FのFW山田新や湘南のFW福田翔生も得点を記録。このパフォーマンスを続けていけば、代表入りの可能性は開けそうだ。
(取材・文 竹内達也)
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Source: サッカー日本代表
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