森保監督、現地初視察したマインツMF佐野海舟の成長ぶりを絶賛「存在感が非常に大きかった」

羽田空港で取材に応じた森保一監督
 日本代表森保一監督が欧州視察から帰国した19日午後、羽田空港で報道陣の取材に応じ、ドイツで現地視察したマインツMF佐野海舟への高い評価を口にした。佐野は昨年3月の北中米W杯アジア2次予選・北朝鮮戦への参加を負傷のため辞退して以降、日本代表に招集されていなかった。

 森保監督は約3週間にわたる欧州滞在で日本人選手の出場試合を中心に16試合を視察。佐野の現地視察を行うのは昨年夏のマインツ移籍以降初めてで、最後に活動に参加した1年前のアジア杯に比べて「間違いなく成長していると思う。プレー強度はもちろん、ボールを持った時の判断のスピード、プレー選択が上がっている」と成長に着目した。

 佐野は今季、マインツでブンデスリーガ全22試合に先発出場。うち20試合はフル出場とチームの中心に君臨しており、視察を通じても「チームの中心として考えられているなと試合を見て感じた」と森保監督。「個の責任として局面局面でボールの奪い合いから勝っていけるところ、局面を打開していけるところからチームの攻撃のサポート、守備のサポートもできるというところで彼の存在感が上がってきているし、チームから信頼されている選手だなと感じた」と振り返った。

 また森保監督は「空中戦もアウクスブルクにはトップ(FW)に190cm以上の選手がいたが、ヘディングでやらせないどころか勝っている局面も多かった」とFWサミュエル・エッセンデとのマッチアップに感銘を受けた様子。「体格差はあってもコンタクトの強さやタイミングを考えて、やらせない、勝っていくというのを非常にできていた」と世界基準のプレー強度に着目つつ、「奪ってからの攻撃の部分でもより効果的にできるようにチャレンジしているところも見受けられた。今できる個の責任を発揮しながらも、自分のプレーの幅を広げようとするチャレンジも見受けられた」と成長意欲に目を見張った。

 さらに持ち味のボール奪取・回収能力についても「ボールを狩り取れる力がヨーロッパで非常に評価されるところだと思う。ヨーロッパのなかでもトップレベルのドイツにおいてもトップレベルというくらい存在感が非常に大きかった」と絶賛。試合後には対面でコミュニケーションを交わしたようで「海舟とは試合が終わってからも少し話をした。すごくいいチャレンジをしていることでいろんなことをやれる自信と、もっとやらないといけないというところですごく良い顔をしていた」と代表復帰に向けて前向きな意向をにじませていた。

(取材・文 竹内達也)


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Source: サッカー日本代表

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