[3.2 静岡県ヤングサッカーフェス(U-16男子の部) U-16静岡県選抜1-1 U-16東京都選抜 草薙球]
2日、第40回静岡県ヤングサッカーフェスティバル(U-16男子の部)でU-16静岡県選抜とU-16東京都選抜が激突。1-1で引き分けた。
U-16静岡県選抜の先発はGK伊藤冬真(浜松開誠館中)、DFは小澤瑠生(藤枝東FC)、山田拓磨(浜松開誠館中)、岩下雄飛(東海大静岡翔洋高)、大橋大洋(藤枝東高)の4バック。中盤は河波飛和(清水ジュニアユース)と小関陽生(浜松開誠館高)のダブルボランチで右SH山崎瑛晴(清水ジュニアユース)、左SH庵原進太(FC Fuji)、そして前線で佐野泰聖(静岡学園高)と澤田卓磨(清水ジュニアユース)がコンビを組んだ。
一方、U-16東京都選抜の先発はGK高橋恒輝(大成高)、右SB橋本凜来(FC東京U-15むさし)、CB草野陸(横浜FMジュニアユース)、CB相馬陸人(FC東京U-15むさし)、左SB笠間遼世(浦和ジュニアユース)、中盤は冨田真隆(FC東京U-15深川)と舘美駿(修徳高)のダブルボランチで右に中島璃久(FC東京U-15むさし)、左に高井鉄勝(FC東京U15むさし)、前線には梶山蓮翔(FC東京U15むさし)と伊藤優(三菱養和SC巣鴨ジュニアユース)が入った。
立ち上がり、静岡が前からの守備で河波らがセカンドボールを回収し、ゴールへ向かう姿勢の強い佐野、巧みな切り返しから突破を図る庵原、左足とアイディアが魅力の山崎の鋭い仕掛け、シュートなどで攻勢に出る。
17分にはこぼれ球から小関の放った右足シュートが枠を捉えたが、東京GK高橋が頭上へのシュートをファインセーブ。静岡はその後も山崎のアイディアある仕掛けや小澤の推進力のある攻め上がりなどからゴールへ迫るが、東京もCB相馬が対人守備の強さを見せたほか、GK高橋の安定した守りなどで得点を許さない。
その東京は快足FW伊藤優がボールを失わずに個の力で前進。特に序盤は違いを見せていたが、静岡もCB岩下が上手く対応するなどチャンスを作らせない。そして、前半29分、静岡は小関のラストパスから左中間を縦に仕掛けた澤田が左足シュートを決め、先制した。
だが、東京は31分、中島の右CKからファーサイドの橋本がヘディングシュートを決めて同点に追いつく。その東京は後半開始から橋本、草野、高井、舘美に代えて右SB今廣遥碧(川崎F U-15生田)、CB石村琢人(FC東京U-15むさし)、MF伊藤海成(FC東京U-15深川)、MF青木智史(FC東京U-15むさし)を投入。一方の静岡は伊藤、大橋、澤田をGK鳥居巧夢(磐田U-15)、左SB春田祥真(清水東高)、FW鎌田康勢(浜松開誠館中)と入れ替えた。
後半8分、東京は左クロスを伊藤優が頭で合わせるも枠上。その東京は12分、高橋、中島、伊藤優をGK鄭幹太(三菱養和SC調布ジュニアユース)、MFオノノジュ類主(FC東京U-15むさし)、FW城秀人(FC東京U-15むさし)と交代し、静岡は13分に庵原をMF小川煌斗(浜松開誠館中)と、19分には小澤をFW森田一颯(藤枝東FC)とそれぞれ入れ替えた。
東京は奪い返しから梶山のシュートがゴールを襲い、24分には伊藤海のラストパスで城がDFの前に出て右足を振り抜く。その後も城のシュートや、オノノジュの突破から梶山の放ったヘッドなどで勝ち越し点を目指した。よりゴールへ向かう迫力を見せていたが、24分にMF葛西源太(藤枝東FC)とMF中谷桜太朗(磐田U-15)を加えた静岡はGK鳥居やCB岩崎が的確な守備。その静岡は交代出場組含めて個々が上手さを見せるも、東京もチャンスを作らせず、1-1で引き分けた。
静岡は昨年、東海ブロック予選で敗退し、国スポ(旧国体)の連続出場が52でストップ。主将の岩下は「静岡はサッカー王国って言われてるんで、やっぱ全国目指して、優勝していきたいと思います」。一方の首都・東京も目標は日本一。FC東京U-15むさしのチームメイトMF北原槙のJ1デビューに刺激を受けるMF梶山は、「自分が中心になってチームを勝たせていきたいと思います」と誓っていた。ともに国民スポーツ大会に出場すれば、有力な上位候補。チーム力を高め、日本一を目指す。
(取材・文 吉田太郎)
Source: 大学高校サッカー
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