[3.12 サニックス杯 九州U-17選抜 0-1 飯塚高 グローバルアリーナ]
ギラヴァンツ北九州トップチームのキャンプにも参加したボランチが、「サニックス杯国際ユースサッカー大会2025」(福岡)初日から積極的にチャレンジ。特長を発揮した。
MF坂下湧太郎(ギラヴァンツ北九州U-18/2年)は、九州U-17選抜のダブルボランチの一角として先発フル出場。「それぞれのチームで結構個性ある選手が多い中で、バラバラになる時間帯に声掛けてやることを合わせたりとかは意識していました」と振り返る。
その上で、前半から活動量を増やしてボールに係わり続けていたMFは、体力的にキツい時間帯でも攻守両面でチャレンジすることを継続。「豊富な運動量と、守備の危機察知能力やプレスバック、攻撃で言うと展開、試合を組み立てるところを見て欲しいです」という強みを表現していた。
本人は「もっと前半のうちに高いポジションを取って攻撃に参加していけたら、もっとチャンスが増えたかなっていうのはあります」と満足していなかったが、コーチ陣も評価するようなパフォーマンス。九州U-17選抜として「サニックス杯国際ユースサッカー大会2025」に出場することを学びの機会と将来へのチャンスにするつもりだ。
「(サニックス杯は自分にとって)もう、チャンスですね。普段のチームよりレベル高いメンバーが多いんで、それこそ、一緒にボランチ組んでいた東海大星翔の(井上)陽太とかはもう学ぶことが多くて、学ばせてもらっています」
坂下はギラヴァンツ北九州U-15から、「一番は、プロに一番近い環境でプレーしたいっていうのがあったし、自分たちでプリンス(リーグ九州)まで上げたいっていう思いがありました」という理由でギラヴァンツ北九州U-18へ昇格。プリンスリーグ九州昇格の目標を果たすことはできていないものの、個人ではU-16福岡県選抜やU-17九州選抜に選ばれてきている。
そして、トップチームのキャンプも経験。「通用したところはやっぱり守備で、プレスバックのとことかは相手がタッチした瞬間とかに潰しに行けたりして、そこは通用しました。通用しなかった部分はフィジカルの部分で、1試合通して強度が高い中で走り切るっていうところが後半になるに連れて落ちていったり、1対1で負けたりっていうのがまだありました」。上手くできた部分があった一方、まだまだ上手く行かないことが多い。今年、ギラヴァンツ北九州U-18の主将を務める坂下は課題を改善し、将来的には日本代表MF遠藤航(リバプール)のようなプレーヤー、リーダーを目指していく。
「今年の1年間の目標は、個人としては2種登録、トップ昇格もあるし、人としても成長したいっていうところもあって、チームとしてはクラブユースで全国出場、プリンス(リーグ九州)2部昇格を成し遂げたいです」
プリンスリーグ九州昇格は、「行けます」と断言。「(北九州U-18は)今年はもう全員、攻守の切り替えが速くて、運動量が多いです。個はそんなにめっちゃある訳じゃないですけど、もう全員が意識高くトレーニングに取り組んで、普段からもみんな走っています」というチームでも目標を達成するため、サニックス杯で成長して5日間の活動を終える。




(取材・文 吉田太郎)
Source: 大学高校サッカー
コメント