“日本代表の一員”と胸張るために、藤田譲瑠チマが語るボランチ序列の本音「今までなあなあに答えていたけど…」

MF藤田譲瑠チマ(中央)
 日本代表の一員と胸を張って言えるようになる。23日のトレーニングを終えたMF藤田譲瑠チマ(シントトロイデン)は「選ばれる嬉しさよりも、そっち(出られない)悔しさのほうがでかい」と胸中を吐露。「ここに来ていることに満足はできていないので、試合に出て、自分のプレーをして、必要とされる選手になって初めてチームの一員になれるのかなと思う」と出場への思いを語った。

 2022年夏のE-1選手権でA代表デビューを飾った藤田は、昨年夏のパリ五輪後、10月シリーズからアジア最終予選メンバーに入った。ここまで最終予選5試合のうち4試合はメンバー外で、1試合のみベンチ入り。だが、出場はない。

 日本代表のW杯出場決定をピッチの外から見守った。「もちろんチームとして、国としてはすばらしいことだと思う」(藤田)。一方で、全力で喜べないことを正直に明かす。

「やっぱり自分のなかでは試合に出られない悔しさが一番でかかった。まだチームの一員になれている気はしていない」

 ベルギーリーグでは、累積警告による出場停止を挟んでリーグ戦18試合連続でフル出場。代表活動で悔しさを覚えつつ、その思いはクラブで消化してきた。「もちろん試合(代表戦)に出たなかでそれを学んで、自分のチームに持ち帰って、次の代表期間まで過ごすのが一番いいとは思う。だけど、今はその悔しさを糧にというか、やってやるぞという気持ちでできている」。シントトロイデンで不動のボランチといえる位置まで駆け上がった。

 それでも、代表でポジションを争う遠藤航(リバプール)、守田英正(スポルティング)、田中碧(リーズ)らとの違いは感じている。諸先輩たちは錚々たるリーグで研鑽を積んでおり、「正直この(代表)チームに入ったらベルギーリーグは下のリーグと、周りから見てもそう思われるところはある。自分のステージを上げることも必然的に必要」とステップアップの意味も考える。藤田は改めてボランチの序列に対して本音を語った。

「いろんなことができる選手が日本代表に選ばれていると思うので、彼らとまったく違うことを出せるかと言われたら、今までなあなあに答えていたけど、難しいと思う」

 本当に勝負できる武器で、わずかでも差を見せつける。「リカバーやセカンドボールを拾うところ、相手の攻撃の芽を摘むところ。攻撃面で言えば、いろんなところに顔を出してテンポを上げるところ。そこはみんな持っていると思うけど、少しでも自分の色を出しながらやれたらいい」。W杯決定後の出番を待ち、「もしチャンスがあるのなら、いつも通りに自分のプレーを見せれたら」と力を込めた。

(取材・文 石川祐介)


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Source: サッカー日本代表

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