[関東 ROOKIE LEAGUE]昌平の中盤で存在感。MF屋宜葵は努力でプロ入りの「お兄ちゃんを目指して、超えていきたい」

昌平高の中盤で存在感を放ったMF屋宜葵(1年=FC LAVIDA出身)は兄のように努力を重ね、プロ入りを目指す
[4.20 関東 ROOKIE LEAGUE Bリーグ第2節 昌平高 2-3 横浜創英高 時之栖うさぎ島5グランド]

 兄のように努力を続けて同じステージに立ち、超える。昨年のBリーグ3位・昌平高(埼玉)は「2025 関東 ROOKIE LEAGUE」Bリーグ開幕2試合で1勝1分。帝京三高(山梨)との初戦はMF大塚翔太朗が同点ゴールを決めたが、勝ち越すことできずに引き分けた。横浜創英高(神奈川)との第2節ではMF松本太佑の2ゴールによって逆転しながらも、勝負どころで2失点。初黒星を喫している。

 横浜創英戦では同点に追いつかれたあと、MF屋宜葵のインターセプトなどからMF佐藤芯やMF長谷川昂星らが次々と前へ。だが、ここで決めきることができず、逆に次の1点を奪われた。屋宜は2試合とも「自分たちのサッカー」を見せることができたという。だが、「(決め切ることができず)2日間で1試合も勝つことができなかったっていうのはすごく悔しいです」と無念さを滲ませていた。

 屋宜は横浜創英戦で1アシスト。中盤で回収したボールを正確に繋ぎ、また空いたスペースへ運ぶなど中盤で存在感のある動きを見せていた。だが、本人は「守備での奪い切るところだったり、ラストパスや最後の精度のところがまだまだ足りないと思うので、そこの最後のところだったり、守備のところをもっと仕上げていきたいなと思っています」。ロングパスや周囲を活かす動きなどの特長もさらに磨いて活躍することを目指す。

 屋宜は系列のFC LAVIDA出身。「僕は昌平高校に入りたくてLAVIDAに入ったのもあるので、そこを夢見て入ってきたので。昌平高校で活躍して日本一目指してるので、日本一を取るためにやるべきことをやっていきたいと思っています」と力を込めた。その屋宜にとって兄・MF屋宜和真(現栃木)の存在は大きい。

「お兄ちゃんは、昌平の時(試合に)出ていなかったけど、大学で1年生から出て、身体とかも仕上げていったり、お兄ちゃんはプロになるためにサッカーとか勉強とか色々な面で努力していたなと思います。自分もお兄ちゃんを目指して超えていきたいと思っています」。兄は平成国際大で台頭し、今年加入した栃木でJデビュー。屋宜はともにU-16日本代表のFW立野京弥とDF笠原慶多やチームリーダーのDF藤縄瑛士らと切磋琢磨しながら努力を重ね、ROOKIE LEAGUE制覇やプレミアリーグ、インターハイ、選手権のタイトル獲得、そしてプロ入りという目標を達成する。

(取材・文 吉田太郎)
Source: 大学高校サッカー

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