なでしこのディフェンスリーダーになるために、さらなる成長を誓った。日本女子代表(なでしこジャパン)DF古賀塔子(フェイエノールト/オランダ)はオンライン取材で「世界一のCBになりたい」と語った。2023年末の国際親善試合・ブラジル戦で17歳ながらなでしこジャパンデビュー。パリ五輪を経てここまで16試合2得点を記録した19歳は大きな目標を語った。
2024年1月にJFAアカデミー福島からフェイエノールトへの加入が発表された。WEリーグを経由せずに海外挑戦。大きなきっかけは高校2年生のときに臨んだU-17女子ワールドカップだった。日本は準々決勝でスペインと対戦し、1-2で敗戦。古賀は「そこで世界の差を肌で実感した」と振り返る。
「身体能力の高い選手や身長の高い選手と日ごろからプレーできるという面で海外に行くことを選んだ」。WEリーグに進むことも選択肢としてはあったという。それでも「日ごろの練習から(高いレベルを)実感できるなら自分もそのほうがいいと思っていた。守備を極めたいと思って、海外の選手とマッチアップできる環境を選んだ」と海外行きを決断した。
海外に行く半年前には女子W杯のトレーニングパートナーを務めた。1か月の間、トップの空気を肌で実感して「まだまだ足りない」と実力不足を痛感。「もっと成長しないとここでプレーできない」と危機感も募った。フェイエノールト行きの直前にはなでしこジャパンにも選出されていたが、「追いつけるようにという思い」で成長速度を上げていった。
外国語もできないなかでの海外挑戦だったものの、チームメイトの優しさに助けられたという。プレー面では実力を発揮し、「海外の選手にはない良さを日本人は持っている。それを出してチームに馴染めるようにした」と発奮。今シーズンはリーグ戦21試合20試合に出場し、3ゴール1アシストという結果も残した。
クラブでは昨シーズンにボランチとしてプレー。一方、代表では4バックのSBや、3バックのCB、WBも務めてきた。「自分的にはCBとしてプレーしたい」という思惑もあるが「ボランチを去年やったからこそ、ひとつ持ち出す部分はより柔軟にできる」と様々な経験で新たな自信も手にしていた。
強調するのはCBというポジション。「個人的には世界一のCBになりたい」と力を込めつつ「SBもすることもあるし、ポリバレントさは求められている」と語る。「守備で負けないというのはCBとして第一。そのなかでも攻撃の起点だったり、得点を狙っていけるのがいい選手。そういうところを目指したい」と先を見据えていた。
自身のキャリアについて「チャンピオンズリーグで優勝したいという夢がある」と考えを明かす。「そういうところに近づくためにはもっとレベルの高いリーグやチームに行く必要がある。自分自身が成長できればもっと上のレベルに行けると思う。もっと練習して上手くいけるように」。19歳の若きなでしこは、大きな目標を描いている。
●海外組ガイド
▶【WOWOWで生中継!】⚽EL決勝5/22(木)午前3:45~トッテナムvsマンチェスター・U ⚽CL決勝6/1(日)午前3:00~パリSGvsインテル!
Source: 海外サッカー
コメント