田中碧の“名MC”でサッカー教室大盛況! リーズ昇格に導き来季プレミア初挑戦へ「新しいことに取り組んで頑張りたい」

個人技で魅せるMF藤田譲瑠チマとマイクで盛り上げるMF田中碧
 日本代表のMF田中碧(リーズ)とMF藤田譲瑠チマ(シントトロイデン)が31日、東京都内でサッカー教室を行った。日本サッカー協会(JFA)と三井不動産レジデンシャル株式会社の共同開催。2選手は元日本代表MFの福西崇史氏とともに集まった小学生とミニゲームやハイタッチで交流し、大きな歓声を浴びていた。

 ミニゲームでは6月の北中米W杯最終予選に臨む日本代表活動に合流する藤田が大奮闘。序盤は子供達を引き立てながらカバーリング役に徹していたものの、チームが負けている時には徐々に敵陣ゴール前にも顔を出し、ドリブル、ラストパス、シュートで日本代表選手の凄さを見せていた。

 一方の田中は長いシーズンを戦った負荷への配慮から日本代表に招集されておらず、この日もコンディション調整のためミニゲームには加わらなかったが、MC役としてマイクを握って実況、解説、“応援”を一手に担当。一人ひとりのプレーに「(ヘディングでゴールを決めた選手に)すごいシュート!」「(粘り強いスライディングで相手を止めたDFに)板倉滉がいたぞ!」とポジティブな声をかけ続け、ピッチで戦う選手たちを大いに盛り立てていた。

 また田中は締めの円陣で「同じピッチでプレーできることを楽しみにしています!」と声をかけ、子どもたちを日本代表に勧誘。さらに司会者から子どもたちに「日本代表に入りたい人?」という質問が飛ぶと、子どもたちより大きな声で「ハイハイハイ!俺めっちゃ入りたい!」と前のめりに反応し、保護者たちの笑いも誘っていた。

 終了後、田中は「オフシーズンでこうして子どもたちと触れ合う機会はないのですごく楽しかったし、子供たちが元気にサッカーをしている姿を見られて楽しかった」と笑顔。息切れするほどの奮闘を見せていた藤田も「だいぶ(コンディションを)上げさせてもらいました」と振り返りつつ、「なかなかこういう機会はないので自分もすごく楽しめた。こういう機会を作っていただいて感謝しています」と話した。

 そんな田中は今季、所属先のリーズでEFLチャンピオンシップ優勝を果たし、プレミアリーグ昇格に大きく貢献。3月の代表活動終了時に「目の前の試合に勝ち続けることで自分の人生を変えられると思うので、そこに全部の力を注ぎたい」と話していたが、まさに有言実行の大仕事を成し遂げた。

 それでもこの日、報道陣の取材に応じた田中は「最後の1か月はチームとしてゴールが目に見えている中、すごくタフな戦いだったし、もちろんチームとして成し遂げたことは嬉しかったし、よかったなというふうに思います」としながらも「今はまた違う目標が新たにできているので、そこに対して自分がどうできるかをこのオフシーズンもそうだし、新しいことに取り組んで頑張りたい」と述べ、来季のプレミアリーグでの戦いに向けて切り替えていた。

 そんな田中の姿勢に藤田も刺激を受けた様子。「(田中は)すごくポジティブな方なので自分もポジティブな勢いをもらいながら今日もサッカーができたし、それを今後の代表活動に活かしていけたらと思います」と6月5日のオーストラリア戦、同10日のインドネシア戦に向けて決意を新たにしていた。

(取材・文 竹内達也)


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Source: サッカー日本代表

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