ユーティリティーで終わるのではなく…A代表デビュー狙う佐野航大「ここっていうポジションを作っていかないと」

日本代表MF佐野航大
 日本代表に初選出されたMF佐野航大(NECナイメヘン)は5日のオーストラリア戦(●0-1)で出番なし。10日のW杯アジア最終予選・インドネシア戦(パナスタ)でのA代表デビューを虎視眈々と狙っている。

「5バックで守る相手は引いているし、ミドルシュートだったり、バイタルでワンタッチを入れたり、相手が守りにくいプレーをしないといけない。ボールを支配する中で、勝負に行けるパスや打開を見せていきたい」

 ボランチやトップ下、サイドハーフなどさまざまなポジションをこなせるポリバレント性が佐野航の強みでもある。代表ではボランチやシャドーでの起用となりそうで、「点に絡みたいので、1個前のシャドーでやりたい気持ちはあるけど、ボランチもやれるところは見せたい」と、どちらでも準備はできている。

 一方で、「日本代表を外から見ていた印象としては、どのポジションにもスペシャリストがいる。ここっていうポジションを作っていかないといけないとも思っている」と、ただのユーティリティー選手で終わるつもりはない。「もちろんこういう予選やW杯では、いろんなポジションができる選手の価値も上がると思うけど、(一つの)ポジションを極めながら、そういう感覚も忘れずにやっていきたい」と意気込んだ。

 今回の代表では兄のMF佐野海舟も昨年3月以来の復帰を果たし、日本代表として佐藤勇人・寿人両氏以来、19年ぶりの“兄弟同時選出”が実現。”兄弟同時出場”の期待も懸かる。3歳差の兄とは米子北高(鳥取)も入れ替わりで、「公式戦で一緒にやったことはない」という。ただ、そこに固執するつもりもない。「一緒にできればいいけど、あくまで一選手として来ているので、兄弟とか関係なく、チームのために戦いたい」と、日本代表の一員としてチームのため、勝利のためにプレーすることを誓った。

(取材・文 西山紘平)


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Source: サッカー日本代表

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