昌平の攻撃的右SB安藤愛斗が2試合連続の先制アシスト。日本一経験者のDFは守備も磨いて先輩のようなSBへ

前半18分、昌平高の右SB安藤愛斗(3年=FC LAVIDA出身)が右サイドからのラストパスで先制点をアシスト
[6.11インターハイ埼玉県予選準決勝 昌平高 4-0 浦和南高 NACK]

 昌平高の攻撃的右サイドバック(SB)安藤愛斗(3年=FC LAVIDA出身)が、2試合連続で先制点をアシストした。前半18分、安藤はFW齋藤結斗(3年)とのワンツーで大きく空いた前方のスペースへ。そして、「速いボール狙って。もし人がいなくても、事故って入ったりする可能性もあるんで、それを狙っています」という速いクロスを上げると、MF長璃喜(3年)が1タッチで合わせて先制点となった。

 安藤は準々決勝(6月8日)の川口市立高戦でも同じような形のクロスで長の先制点をアシストしている。「(このような形のサイド攻撃は)めちゃめちゃ練習しています。それが形を結んでいるんで、いいと思います」と微笑んだ。

 安藤にとって、U-18日本代表の長や24年U-17日本代表のMF山口豪太(3年)らこの日の先発11人中9人がFC LAVIDAからのチームメイト。安藤は山口と担う右サイドについて、「めっちゃ合います。裏狙っても出してくれたりするんで、あと自分が裏抜けて、(山口)豪太がオレのことを使ってDFを引きつけて、ドリブルでシュート打ったりしてくるんで、いいと思います。一番、オレが合うと思います」という。6年間で構築してきたコンビネーションは特別だ。

 推進力のある攻め上がりなど攻撃面を得意とする安藤は昨年、右SBのレギュラーとしてインターハイ全6試合に先発出場。初の日本一に貢献した。今年はクロスでのアシストやゴールを狙う一方、「先輩の上原悠都みたいなSBになれるように頑張っていきたい。去年の上原を見て守備凄いと思ったんで、やっぱ自分もそれくらいならないといけないなと。守備のところがちょっと短所の部分でもあるんで、そこは上原を見習って頑張っていきます」と誓う。

 先輩の左SB上原悠都(現立教大)は守備能力や空中戦の強さを武器に日本高校選抜にも選出されたDFだ。安藤は先輩のように守備力を高め、よりチームに貢献することを目指している。

 この日は、強度の高い浦和南高に対人プレーで負けないことを徹底。初戦に続き、2試合連続無失点で決勝進出を決めた。安藤は対人守備やクロスの精度を今年になって向上させられていることに手応え。決勝(15日)でも成長させてきた部分を発揮する意気込みだ。

「決勝、やっぱり自分が潰れてでも勝たなきゃいけないと思うし、得点、アシストを狙って自分が勝たせられたらいいなと思います」。先輩たちに引っ張ってもらったという昨年から今年は自分がチームを引っ張り、まずは全国切符を獲得すること。そして、全国大会で再び勝ち上がる。

(取材・文 吉田太郎)


●全国高校総体2025特集
▶高校サッカーの最新情報はポッドキャストでも配信中
Source: 大学高校サッカー

コメント

タイトルとURLをコピーしました