E-1メンバー選考が本格スタート…6月W杯予選招集の国内組に森保監督「軸になってほしい思いはあるが、確定はしていない」

日本代表の森保一監督
[6.14 J1第20節 FC東京 2-2 C大阪 味スタ]

 日本代表森保一監督が14日、J1第20節のFC東京セレッソ大阪戦を視察し、試合後に報道陣の取材に応じた。6月シリーズの日本代表招集メンバーではFC東京のMF俵積田晃太が後半15分から途中出場。代表活動中に森保監督からアドバイスを受けていたという縦突破で存在感を放っていた。

 俵積田によると、敵地パースで行われたオーストラリア戦(5日、●0-1)に向けた準備期間において、森保監督から「縦(への突破)が最近少ないんじゃないか」という助言を受け、プレー選択をあらためて整理していたという。その後、俵積田はオーストラリア戦で先発から後半19分まで、続くインドネシア戦(10日、◯6-0)でも後半33分から出場機会を獲得。積極的なドリブル突破を続け、インドネシア戦ではFW細谷真大が決めた6点目の起点になっていた。

 俵積田はこの日も左サイドハーフのポジションから縦突破を連発。左足のクロスだけでなく、左ポストを叩くシュートでも相手に迫力を与えており、森保監督の助言が所属チームのプレー選択にも良い影響を及ぼしているようにも思われた。

 もっともそんな俵積田のプレーに対し、森保監督は「その指摘はさせていただいたが、普段からFC東京でも松橋(力蔵)監督以下、スタッフの皆さんがおそらく要求しているところだと思うので、さらに背中を押した感じになっていれば嬉しいです」と控えめにコメント。「ただやはりアタッカー陣、特に仕掛けられる選手はまずは縦に相手の守備を突破して、ゴールを決めるチャンスを作ることを優先順位としてやっていかないといけないと思う。どんどん得点を決められるように、得点に絡めるようにチャレンジしてほしい」とさらなる期待を口にした。

 6月シリーズで北中米W杯最終予選を終えた日本代表は欧州組も交えた活動が9月のアメリカ遠征までない一方、7月には国内組のみで臨むEAFF E-1選手権を控えるなか、ここからメンバー発表が行われる7月上旬に向けた選考レースが本格的にスタートする。

 同大会では俵積田や長友佑都、高井幸大、鈴木淳之介、佐藤龍之介といった6月シリーズの招集メンバーが中心を担っていくことが期待されるが、森保監督はこの日、「6月を経験してもらったJリーグの選手たちにはE-1の舞台で軸になってほしい思いはあるが、確定はしていません」と断言。「これまで見てきたJリーグの試合、そしてE-1までの試合で決めていきたい。なので確定はしていません」と未招集メンバーの台頭も求めた。

(取材・文 竹内達也)


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Source: サッカー日本代表

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