2028年ロサンゼルス五輪を目指すチームが始動する。U-22日本代表を指揮する大岩剛監督は18日、千葉市内で取材に応じた。同代表は7月にウズベキスタンで遠征を行い、U-22ウズベキスタン代表とU-22サウジアラビア代表と対戦。9月にはミャンマーで行われるU23アジアカップ予選に出場する。
昨年末、大岩監督の五輪代表監督続投が発表された。現状ロス五輪世代のU-20日本代表は船越優蔵監督が指揮。2人の指揮官体制は今秋まで並行して進み、船越監督体制は9月27日にチリで開幕するU-20W杯まで戦う。大岩監督体制のU-22日本代表は9月3日からのU23アジア杯予選3連戦に臨み、来年1月にサウジアラビアで行われるU23アジア杯の出場権獲得を狙う。
2チームが並行する難しさがあるなか、大岩監督は「あくまでも現時点では船越ジャパンが最優先」と強調する。船越監督体制のU-20日本代表はU-20W杯まで活動がなく、7月のU-22日本代表活動で大岩監督体制にも参加する可能性があるという。
「呼んでほしいという要望や見てみたいという要望だったり、いろいろミーティングをしながら選手を見ている段階。まずは要望に応えたい」。そう語る大岩監督は「U-20にはチリで勝ち上がってもらうことが、選手たちにとっては一番いいこと」とU-20日本代表の躍進を願っていた。
とはいえ、U-22日本代表もU23アジア杯予選を勝ち進まなければいけない理由がある。来年1月のU23アジア杯の成績は、28年のロス五輪アジア最終予選を兼ねるU23アジア杯のポット分けに影響。ロス五輪の男子サッカー出場枠が16枠から12枠に減ることが正式決定となった今、アジア枠も前回の3.5枠から減る可能性は大。狭き門を突破するためにも、予選突破と本大会での好成績が求められている。
U-20日本代表を優先しつつ、大岩監督は「呼べる選手のなかでベストを」選択してU-22日本代表を編成していくつもりだ。
U23アジア杯予選は05年生まれ以降のロス五輪世代だけでなく、レギュレーション上はパリ五輪世代の03、04年生まれも出場可能。「呼べる呼べないはいつもあるし、海外組もいる。(パリ世代を)呼ぼうか、あくまでもこの年代で行くという話もしている。呼んだほうがいいという話もしているし、まだ確定もしていないし、レギュレーションで許されていることも含めて話はしている」。難しい選手選考の中からベストを選び、再び五輪の舞台を目指していく。
(取材・文 石川祐介)
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Source: サッカー日本代表
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