[7.9 E-1選手権第1戦 日本 4-0 台湾 水原]
日本に生まれ、日本で育ち、なでしこリーグで10年間プレーした経験を持つMF松永早姫が台湾女子代表の10番として、EAFF E-1選手権初戦で「憧れだった」なでしこジャパンに挑んだ。結果は0-4の完敗。それでも試合後には「結果的には負けてしまったけど、今まで他の外国のチームとも戦ってきたなかで私としては懐かしい、やりやすい感覚だった」と充実感を口にした。
千葉県生まれで修徳学園中高出身の松永はなでしこリーグの日体大FIELDS横浜、スフィーダ世田谷FC、愛媛FCレディースでプレーした選手。祖母のルーツである台湾代表入りを志し、24年から台湾の航源FCに移籍すると、今年2月に台湾国籍の取得が完了し、代表デビューを果たした。
日本ではSBを主戦場としていたが、台湾ではMFが本職。なでしこジャパン戦では中盤中央を幅広く動き、攻撃の舵取り役を任されていた。「まだ台湾はボールを繋ぐのに慣れていないので、そこを自分がコントロールして、カウンターだけじゃなくパスワークを作っていけたらという監督の狙いもあって真ん中をやっている」。日本戦では守備に追われながらも、90分間フル出場を果たした。
試合後には日本のサポーターからのコールも受け、「私も今まで日本のサポーターだったし、名前を呼んでいただいて光栄。本当に嬉しいです」と喜びも口にした松永。台湾は6月下旬から7月上旬にかけてインドネシアで行われたAFC女子アジア杯予選で、3連勝で突破を決めており、来年の本大会でまた日本と戦える可能性もある。
また今大会でもアジア杯出場国の中国、韓国との2試合を残す。松永は「台湾は日本と同じように体格も大きくないし、プレースタイルとして日本を真似すべきところがある。でも日本でやっていた時よりも台湾の選手のほうがパワーがあることも感じていて、でも技術が追いついてきていないので、日本のスタイルをもとにして成長していきたい」とさらなるレベルアップを誓った。
(取材・文 竹内達也)
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Source: 国内リーグ
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