U-22日本代表選出のンワディケ・ウチェ・ブライアン世雄(桐蔭横浜大)、初めての日の丸で抱いた決意「五輪に出たい気持ちがより強まった」

FWンワディケ・ウチェ・ブライアン世雄(桐蔭横浜大)
 初めて背負う日の丸とともに、活躍を誓った。FWンワディケ・ウチェ・ブライアン世雄(桐蔭横浜大)はウズベキスタン遠征を行うU-22日本代表に選出。「今まで選抜歴もなかったので、初めて何かに選ばれる経験が代表というのが自分のなかでびっくり。だけど楽しみのほうが大きい」と笑顔を見せた。

 中学時代はFC東京U-15深川に所属し、今回選ばれたDF宮崎達也(中央大)とは中学時代の同期、MF永野修都(鳥取)は一学年下の後輩にあたる。「知っている人が周りに何人かいて、来たときの安心感はあった」。名前のンワディケは苗字で、発音は「ワディケ」。20日の国内練習では「ブライアン」と呼ばれながら、190cmを越える高さからのゴール前でのヘディングやクロスからのフィニッシュで光る部分を見せた。

「フィニッシュの部分でしっかり要求したい。自分の得意な形や持っている能力は、海外の選手よりも高い自信がある。そこの部分を見せていけたら」(ンワディケ)。大岩剛監督体制のU-22日本代表はウズベキスタンで遠征を行い、現地時間25日にU-22サウジアラビア代表と、28日にU-22ウズベキスタン代表と対戦する。

 初日の練習を終えたンワディケは「相手が日本の選手ではない前提の練習なので、そこに合わせた強度やパスの質、スピード感が求められる」と振り返った。桐蔭横浜大では2年生ながら関東大学1部リーグで今季全11試合出場4得点を記録しているが、日の丸の強度の高さには驚きもあったという。「今までの大学リーグでやっているものよりも2個上ぐらい上のものを、すべてで求められている感じがしている」とその高みを表現した。

 海外サッカーからは多くの刺激を得ている。「クロスだったらハーランドのボックスの立ち位置は見るようにしていて、ソランケのポストプレーはけっこう好き」。参考にしているプレーヤーにFWアーリング・ハーランド(マンチェスター・C)やFWドミニク・ソランケ(トッテナム)の名前を挙げた。

 U-22日本代表ながら、23人全員が2005年生まれ以降でロス五輪を目指すU-20日本代表世代のチーム構成。すでに佐藤龍之介や大関友翔らA代表を経験しているU-20日本代表の常連組が先を行くなか、大岩監督からは「この代表に選ばれる誇りや覚悟、責任を持ってプレーすること」を求められたとンワディケは明かす。

「オリンピックに出たい気持ちがより強まった。日本のために戦える土俵に少し入り込めた感じがする」。そう語るンワディケは「そこまで来たからには、ちゃんと試合に出て結果を残したい」と力を込めた。

(取材・文 石川祐介)


●U-20ワールドカップ2025特集
Source: サッカー日本代表

コメント

タイトルとURLをコピーしました