[8.2 インターハイ決勝 大津高 2-2(PK6-7)神村学園高 Jヴィレッジスタジアム]
追い詰められていたチームをエースストライカーが救った。0-1の後半35+6分、神村学園高(鹿児島)はDF竹野楓太(2年)の右クロスがDFにわずかに当たって中央へ。これをFW日高元(3年=神村学園中出身)がコントロールからの右足シュートで冷静に決め切り、同点に追いついた。
まさに起死回生の一撃。重圧のかかるようなシュートを冷静に決めたストライカーが、熱い思いを爆発させる。右手を突き上げると、両拳を握りしめながら歓喜のダッシュ。そして、仲間たちの歓喜の輪に飛び込んだ。
「柏野(裕一)先生とからも『来るぞ』って言われてたんで狙っていましたし、こぼれてきたんで良かったです。あと前半とか、有村(圭一郎)先生にも『ゴール前で力んでる』と言われたんで、冷静に、冷静にっていう考えで、冷静に決められて良かったです。(ゴールは)ほんとにもう嬉しかったです」
日高は1年時の選手権で先発出場し、U-17日本高校選抜候補にも選出されていた注目株。日章学園高(宮崎)からサウサンプトン(イングランド)入りしたFW高岡伶颯のような選手になることが期待されていた。
だが、昨年は膝の怪我で欠場。その後、左足中足骨の手術と再離脱で約9か月もピッチを離れていた。それでも、今春にカムバックし、今大会で1年時の選手権以来となる全国舞台に立ったFWが、決勝でこれまでの悔しい思いを晴らした。
「苦しい期間もあって、試合に出れない時とかもありましたし、最後のこの舞台で自分が決めて、延長だったんですけど、とりあえず後に繋げられたので良かったです」
準決勝などのスプリント回数が少なかったことから、この日は序盤からフルスロットル。推進力のある動きでDFの前に潜り込んでシュートやラストパスに結びつけた。後半もハイサイドへの動きなどでチャンスメイクし、守備でも奮闘。そして、FW福田師王(現・ボルシアMG)やFW西丸道人(現・讃岐)が背負ってきた「13」を受け継ぐエースストライカーが、ゴールでチームを救い、日本一に輝いた。
左足中足骨にまだボルトが1本入っている中で優勝に貢献する活躍。日高は「まずはインターハイ取れたんで、あとプレミア(リーグ)と選手権も残ってるんで、そこも2冠狙って頑張っていきたいです。冬までに得点力とかもっと上げて、自分がチームを勝たせられる選手になりたい」。5試合で2得点という結果に満足はしていない。選手権ではよりゴールを量産し、再び神村学園を日本一へ導く。








ボールをコントロールするプレーヤーに向けて設計されたコントロールモデル「TEKELA」トップモデルがv5へと進化。軽量マイクロファイバーとグリップ加工で直感的なタッチを実現し、一体型ニットカラーが足首を包み込むようにフィット。さらに改良されたナイロンアウトソールが360度のトラクションで加速をサポートする一足となっている。
「FURON」「442」とともに、それぞれの最新カラーや最新シリーズがラインナップされている。
(取材・文 吉田太郎)
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Source: 大学高校サッカー
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