緊張のPK成功で全国導く!! 駒場東邦中DF秋元健吾は「先輩たちも1勝したことがない」大舞台で攻守に躍動へ

DF秋元健吾(5)が決勝点
[8.8 関東中学代表決定戦 駒場東邦中 1-0 サレジオ学院中 ニッパツ]

 重圧に打ち勝って全国大会の切符を手繰り寄せた。駒場東邦中のDF秋元健吾(3年)が決勝PK弾。「僕上手いので」と照れ笑いを浮かべながら、2年連続の全国中学校サッカー大会(全中)出場を喜んだ。

 駒場東邦中は2回戦でさいたま市立尾間木中に敗れ、最大2試合のうち1勝すると全中出場が決まる代表決定戦に回った。そうした一戦で前半25分、FW吉澤巧真(3年)がPKを獲得。キッカーを務めたのはセンターバックでプレーする秋元だった。

 秋元によると練習ではそれぞれの選手がPKを蹴っているというが、試合ではキッカーを務める機会が多い模様。もっとも大一番で訪れた重要な役割とあって「めっちゃ緊張した」。それでもGKの手が届かないゴール左隅に蹴り込み、大きな先制点を奪った。

 試合は終始駒場東邦中のペースとなったが追加点は奪えず、後半アディショナルタイムにはサレジオ学院中がセットプレーから猛攻。ゴール目前のところで混戦が生まれる場面が続くも、秋元を中心に全選手が体を張って対応し、虎の子の1点を守り抜いた。

 秋元は完封勝利に喜びを示すとともに、押し込みながら0-1で敗れたさいたま市立尾間木中戦についても「全然ゴール前に行かせなかった」と一定の手応えを感じた様子。そうした守備力を全国でも発揮する構えだ。

 加えて秋元は推進力を高め、ドリブルで攻撃にも関与していく考え。昨年度はメンバー外で関われなかった大舞台で攻守に躍動し、「まだ先輩たちも1勝したことがないので1勝して帰りたい」とチームの歴史を塗り替える。

(取材・文 加藤直岐)


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Source: 大学高校サッカー

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