「間違いなく自信になった」E-1日韓戦…Jリーグでも大仕事続くGK大迫敬介「W杯をイメージしながら」

GK大迫敬介(広島)
 緊迫した日韓戦での大仕事を経て、さらに研ぎ澄まされた状態で日本代表に帰ってきた。アメリカ遠征2日目の現地時間2日、GK大迫敬介(広島)が報道陣の取材に対応。「今までもそうだけど一日一日しっかりと存在感を出すことと、前回もE-1でもそうだったけど、与えられた時にしっかりと自分のパフォーマンスを発揮する準備をしたい」と意気込みを語った。

 大迫は今年7月、EAFF E-1選手権最終戦・韓国戦(◯1-0)で先発を任され、最終盤のビッグセーブなど圧巻のパフォーマンスを発揮。連覇に大きく貢献し、あらためてJリーグ屈指の守護神としての凄みを見せた。現在の第2次森保ジャパンではGK鈴木彩艶(パルマ)が正GKに君臨するが、大迫も23年9月のドイツ戦(◯4-2)を筆頭に安定感を継続中。ここまで7試合の出場で3失点という立派な数字を残してきた。

 そうした中で迎える今回のアメリカ遠征。大迫は「W杯をイメージした活動だと思うし、自分もそこをイメージしながら、気候だったり(への適応)も含めて取り組んでいければ」と述べ、9か月後に控えるW杯本大会を見据えながら一日一日を大事に過ごしていく構えだ。

 そんな大迫はE-1選手権後、所属先の広島でさらにパフォーマンスを研ぎ澄ませ、チームを救う働きを数多く見せてきた。

「間違いなくE-1の韓国戦が自分にとって自信になったゲームなのは間違いないし、そこからチームとしての失点数も少なくなったし、個人的にもすごく充実した期間を過ごせていた。そういったところを今回の活動でも出していければ」

 見ている側からすれば、まさに“乗っている”と言えるような状態。もっとも大迫本人からすると「すごく落ち着いていろんなものが見えている感覚」だという。

「止めているシュートが取り上げられがちだけど、それ以前にシュートを打たれるまでの自分の準備だったりを少し改善することで今のプレーにつながっていると思う。特別にいま調子がいいというよりは、積み上げてきたものがいまにつながってきたのかなと。相手の動きだったり、相手が狙っているものをボールがない時から常に見ながら、それに合わせて自分のポジションを常に予測して、先手先手の準備をし続けることというのが、頭をすごく整理できている一つの要因だと思います」

 大迫がかねがね重要視してきた「準備」の重要性——。ローテーション起用が少ないGKというポジション柄、日本代表では他のどの選手よりもベンチで試合を終える経験をしてきた26歳だが、巡ってきた出場機会を着実に活かし続けてきた日々の積み重ねは、磐石の地位を築く広島でのパフォーマンスにも欠かせないものとなっているようだ。

 今回のアメリカ遠征では同じくE-1選手権でアピールしたDF荒木隼人(広島)が欧州組を交えたメンバーに食い込み、「チームメートとして戦っていても頼れる存在だし、間違いなくこの代表でも通用するものを持っている選手だと思うので、お互いにこの代表で普段出している力を出していければ」と大迫。共演への期待も感じさせるなか、自身も「自分にしか持っていない特徴をピッチで出したいし、ピッチで表現してこそだと思うのでそのためにいい準備をしたい」と虎視眈々と出番を狙う。

(取材・文 竹内達也)
Source: サッカー日本代表

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